災害時の家族の行方不明にならないための3つのコツ
静岡県熱海市で、土石流が発生したというニュースがアメリカのCNNでも報道されました。
熱海・土石流、80人が安否不明 捜索活動続く 2021.7.5 CNN
https://www.cnn.co.jp/world/35173405.html
静岡県熱海市で被災されたみなさまには、心からお見舞い申し上げます。
私はNHKでこのニュースを見たのですが、自分は避難所にいて助かったけど1日たつけど家族と連絡がとれなくて心配だとお話しをされている方がいて、大地震で停電で携帯電話が使えなととのではなく、スマホに電話はできるけど出てくれない。または、スマホが水没してしまい使えなくなることがあるのだと思いました。
「防災リュック点検で地震に備えよ」
https://note.com/kabu_syufu/n/nd677ead12718
こちらの記事でもお話しさせていただきましたが、
地震や洪水や噴火などで家族の安否がわからない状態で過ごすのはとても不安です。
どこにいるかわからない状態から探すよりも、事前に家族で話し合いをしていればもしかしたら、妻や子どもたちはあそこの避難所にいるのかも今は余震があり危険だからとりあえず職場でじっとしていようと冷静な判断ができます。
足の不自由な祖父母を探しにいくと津波警報の中家に行き、息子が津波に巻き込まれたけどわしらは避難所にすぐに逃げてたので助かった。
わしらが避難所に逃げていることを息子に連絡さえできていれば、、、
という事例があるように、家族の安否を確認しにいくことで二次災害に巻き込まれ自分の身安全を失うリスクにもなります。
まずは、自分の命を守る行動をすることが家族みんなの命を守ることに繋がるのだという認識で3つの項目を1つ1つ一緒に実践していきましょう。
災害時の家族の行方不明にならないための3つのコツ
①家族写真を持ち歩く
スマホも水没、停電してネットも使えないという最悪な状況になった時に、東日本大震災の時のように昼間に地震起きた場合
家族は仕事場や学校や幼稚園などバラバラにいて、違う避難所でしばらく生活しなければならない時もあります。
そんな時に役に立つのが家族写真です。
余震などの災害が落ち着いて、家族があの避難所にいるかもしれないと探しにいく時に家族写真があるのとないのとでは、見つかる可能性が全然違います。
また、家族が死亡した時の死体の確認の時に家族写真があれば、本人確認がスムーズにできて火葬して遺族の元に遺骨が行き渡るでしょう。
防災リュックを年1回点検する時に、特に子どもがいる家庭では子どもが成長と共に顔つきが変わるので新しいものを更新することを忘れないようにしましょう。
②避難場所や待ち合わせ場所を事前にチェック
市町村役場や図書館に行けば、防災について冊子や避難所マップやハザードマップなどが配られています。
世界の騒がす疫病の感染拡大で人と会うが怖くて外出しないようにしているという方は、まずはネットで自分が住んでいる地域が津波や洪水が発生した時に浸水するのか下記のサイトでチェックしてみましょう。
国土交通省が運営する、「ハザードマップポータルサイト」
https://disaportal.gsi.go.jp/
チェックするポイントとしては、
地震・津波・高潮・洪水・火山の噴火、災害の種類によって避難場所が違うことです。
例えば、地震が発生したとします。
津波や火山の噴火などはなく、地震だけでしたら一番近い避難所か自宅避難という選択肢になります。
地震が来て津波の場合は、5分で津波が来るところにいた場合は避難所が高台で歩いて20分かかるようなとこであれば諦めて、都市部だと10階建て以上の高層ビルの非常階段を上り高い場所に避難するか、地方だと津波避難タワーにまずは逃げることです。
海抜が低い地域には写真のような津波避難タワーが建設されています。
洪水の時は車は浸水で動かなくなることがあるため車の中でじっとしているよりも、津波避難タワーの中には、部屋のようなスペースがあり、風雨にさらされることなく洪水が収まるまで待つこともできるため家や職場の近所にある場合はぜひ一度登ってみることができるのか確認してみましょう。
また、地震などとは違い、台風の接近や線状降水帯と言われる数時間にわたってほぼ同じ場所で雨が降り続けるなどで洪水警報などが発令されている場合は、子どもや高齢者などは天気予報を見て安全なうちに避難所に避難することができます。
ヤフー天気やウェザーニュースのアプリなどでも今警戒レベルがどの程度なのか確認できます。
また、災害時は気象庁のHPにアクセスが集中してネットのサーバーがダウンして閲覧できないこともあります。
そんな時は地上波のTVかNHKをつけて、気象や地震の情報を収集しましょう。
LINE・Fecebook・Twitter・Instagram・YouTubeなどのSNS媒体は災害発生時はデマ情報が多く流れているため、普段テレビやラジオを見る習慣がない人も台風情報はネットだけじゃなくて、TVをつけて見てみるなど普段から慣れ親しんでいくと災害時に冷静な判断ができるので、あらゆる角度から情報収集する習慣を身につけましょう。
ただ、LINE・Fecebook・Twitter・InstagramなどのSNSは事前に○月○日○○公民館で現在おばあちゃんと避難中などの投稿すると家族で話し合いなどしていて安否確認手段として活用できるため、避難所の掲示板、SNS、災害伝言ダイヤル、複数に自分の安否を残しておくことで家族や友人のだれかがどれかにたどり着くできるようにしておきましょう。
③スマホや携帯電話を持たずに、待ち合わせ場所に実際に待ち合わせしてみる
じゅんこママは昭和生まれで、タレントの平野ノラさんがシモシモと四角箱の携帯電話が登場したバブル期に生まれたので家に携帯電話はなく、小学生なではスマホもない状態で学校で○月○日、日曜日の○時にパンダ公園で待ち合わせなと事前に時間と具体的な場所を決めてから待ち合わせをしました。
しかし、平成生まれの世代の人たちはスマホがあるのが当たり前で○月○日○時に東京駅で待ち合わせでよろしく
とLINEするだけで、現地で着いたよ今八重洲口にいるからこっちにきてとLINEでやりとりするというのに慣れています。
私の上の世代はデートで待ち合わせするのはドキドキしたもので、相手が来なかったら駅の伝言板にチョークで帰りますと書いたという世代から考えれば、東京駅現地で具体的な場所をLINEでやりとりして決めるのなんて信じられないと言うていました。
じゅんこママがブログで、家族の安否確認の方法を相手に教えたとしてもスマホがない世界を体感したことがないため想像力がありません。
だから、スマホがないというだけでパニックを起こして精神的に不安定になる人もいると思うので、スマホがない状態で待ち合わせ場所で待ち合わせしてみることを体験させてみましょう。
以上、災害時の家族の行方不明にならないための3つのコツ
①家族写真を持ち歩く
②避難場所や待ち合わせ場所を事前にチェック
③携帯電話を持たずに、待ち合わせ場所に実際に待ち合わせしてみる
3つの点について読んでみていかがですか?
最後の3つ目は昭和の世代の人にとっては当たり前にできることですが、若い世代の人は災害から身を守る以前の問題で、スマホがないだけでもパニックを起こして思考停止してしまう子たちもいるというのが日本の若者の現実です。
これだから、若いもんはとお説教するのではなく
自分たちの世代では当たり前なこともわかってないものだという前提で、若い世代にも興味を持ってもらえるように避難訓練の工夫や各家庭でのルールなどを子どもたちの目線に合わせて作成するようにしましょう。
次回は、特に地震や津波がどれだけ恐ろしいものなのかを体感してもらえるようにするために、映画「Fukushima50」それは、3.11から原発で戦い続けた50人というお題で、私の娘を含めて東日本大震災を経験していない世代は毎年生まれています。そんな、災害を知らない世代に語り継ぐためにも非常に良い映画ですし、また無料でYouTubeで公開している冒頭7分の津波のシーンを見せるだけでも、子どもたちに自然災害の恐ろしさを体感することができると思います。
戦争を経験していない世代が太平洋戦争の映画やアニメの火垂るの墓をみて、戦争はよくないと感じて戦争のない世界にするためにはと考えるのと同じように、
未来の子どもたちにも伝えていきましょう。