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【タイ移住日記2024/01/18-21】タイに来てはじめて風邪ひいた

これは病んでいる今しか書けないと思い、ソファに寝そべり書く。病んでいるというと、最近は心を意味することが多いが、今は心ではなく、身体だ。病んでいる時の感覚はどこか特殊な感じがして、この苦しみは病んでしまう前の私と回復した後の私にはわかってもらえないだろう。耄碌した人の文章になってしまうが、それこそ今しか書けないものだろう。何もできずにベッドにいると何か悪いモノに完全に蝕まれてしまいそうで、少しでも日常から遠ざかってしまいそうで、それを食い止めるべく、ソファに寝そべり、スマホ片手にこれを書く。もう片方の手は頭の下にある。

体は暑いのに、そして触ると熱さを感じるのに、体温計は36度台後半を示す。そんなに体温が低い方ではないので、若干高いぐらいだが、なぜか熱い。

何もしていないと落ち着かず、寝ようとしても寝れない。薬は気持ち程度の効き具合。薬は日本から持ってきたものをそのまま使っている。海外のは効き目が強いことが多いので、私の体を元のように復活させてくれるならそれを使いたいが、効き目が強過ぎるのも怖い。

最近周りでインフルエンザや風邪気味の人が多かったのでたぶんそこから移ったのだろう。私がこれまで罹ったものよりかは症状は軽く、ここ数日妻にも症状は出ていないのでインフルではないと思う。温度計にも症状にも出ない体のだるさほどしんどさを感じるものはない。もちろん咳がずっと出るのもしんどい(小さい頃は全速だった)し、鼻水が何もせずとも垂れてるのはもちろんしんどいが、この何もない膠着状態に観念的なしんどさを感じてしまう。

ここまで読んでくれた読者はタイで風邪ひいたらどうするのか、その解決策を探しに来ているのかもしれない。それはおそらく得られないだろう。私はタイの社会保険に入っていない、いわゆる駐夫。タイではタイで正規雇用されている人しか社会保険に入れない(家族は適応外)ので、私は日本の保険に今も入っており、最悪病院にかからざるをえない時は、高額なお金を払って日本に帰ったときに日本の保険で適用してもらえるように申請を出さねばならない。そのめんどくささを考えたときに、今は日本で買ってきた薬を毎食後飲み、ベッドに倒れている。

同じタイ語のクラスの日本人の方が風邪ひいてこの前病院に行ったそうだが、1500バーツ取られたと言っていた。だいたい6000円。保険適用外でそれなら安いと思うかもしれないが、タイで考えるとすごい高額である。それは避けたいという思いが頭でぐるぐる回り、今もベッドの中にいる。


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かぼちゃ太郎@チェンマイ ライター/エッセイスト
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