超二流~読む本に困ったら見よ~
130円・・・高いとみるか、安いとみるか。
先日、私は友人から「超二流」という書物を借りた。野村さんの著書である。
私は以前からアスリートが記した書籍やドキュメンタリー番組な触れることが大好きだ。アスリートの競技に対する考え方や練習手法など、よだれが出るほど気になる。
野村克也さんの野球に対する考え方や練習手法について、本書ではたっぷりと味わうことができた。少しご紹介しよう。
まず野球に対する考え方について。
彼は野球選手のタイプを四つに分類している。
A型 直球を待ちつつ変化球に対応しようとするタイプ
B型 インコースかアウトコースか、コースに的を絞るタイプ
C型 バッテリーとの駆け引きを好むタイプ
D型球種にヤマを張って打つタイプ
そして練習手法。
かれは体に技術を染み込ませるタイプであったようだ。
本文を読んでいると王貞治の素振り練習を想起してしまう。
う~ん、いい感じ。宮大工西岡常一さんの書籍「木のいのち、木のこころ」でも、技術の練習手法が紹介されている。気になる方はそちらもご覧あれ。
「超二流」を友人から借りるきっかけとなったのは、自動販売機前での会話である。おすすめの本はないか、あったら教えてチョーだい、と友人に行ったところ、「超二流」を紹介してくれた。(そう、かれは「超野球ファン」なのだ。)私は友人と遊ぶ場といえば公園一択。柔らかいボールを用いた野球を行うのが恒例。柔らかいボールなら、体に当たっても痛くない。
休憩時間には野球アプリを用いて野球観戦する友人。生活のほとんどをつぎ込んでいそうな雰囲気である。
友人がスマホを取り出してアプリを見ているときに私はスマホぼ画面をのぞいてみた。そこで衝撃の事実が。
なんと友人は映像を視聴して野球を楽しんでいるのではなく、データを見ていたのだ。
あ~、納得である。
これは鉄道オタクが頭の中で列車が運行している様子を妄想するあの醍醐味と同じだとみた。
真夏(といっても九月であるが)の公園。ご想像通り、超熱いため準備しておいた飲料も底を尽きた。
飲料を調達せねばならんということで自動販売機へ直行。コンビニまで行く気力がなかった。
物価高だからだろうか。やたらと自販機の商品は高い。友人は何も気にせずお金を払うが私は戸惑ってしまう。結局、のどが渇きすぎていたためCCレモンを購入。130円であった。
た、高すぎる・・・。
130円・・・米国のあの株、何株か買えるではないか・・・。米国株とは便利なもので一株単位で購入可能。この130円を消費するのか、それともこの130円で資産を購入するのか・・・。自動販売機に限らず、値札を見るたびにこのような思考回路になる。
ボタンをぽちってからあれこれと試行しているうちにお目当てのペットボトルが出てきた。持ってみるとあら不思議。なんだかサイズが縮んだなあと思うのは私だけだろうか。値段は高くなるわサイズは縮むわ。困ったちゃんである。その後、もう一本飲みたくなってしまった。また130円払うのか・・・。どうしようかと悩んでいたところ、私は名案を思い付いてしまったのだ。
友人宅の飲料水をもらえばいいではないか!!!!!
なぜこれまで気が付かなかったのだろう。
もう少し前に気づいてさえいれば130円払って飲み物を購入する必要はなかったではないか。失望する私。
しかし、とらえ方を変えてみた。
「わざわざ自販機で購入せずとも、友人に頼み込めば無料で水を飲める」という教訓を130円の授業料を払って得たのだ。
いや~~~、良い経験をしたものだ。
これで私も超二流に少しは近づけたのではないだろうか。