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【本紹介vol.007】 成瀬は信じた道をいく

いかにも私が成瀬あかりだ。

成瀬あかり

成瀬は信じた道をいく

『成瀬は信じた道をいく』
宮島 未奈 著

今回紹介する本は、2024年本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』の続編、宮島未奈著『成瀬は信じた道をいく』です!
何と今年2025年本屋大賞にもノミネートされており、2年連続大賞受賞の可能性のある話題作です!!
同作も上記、新潮社サイトから試し読みができるので、一度ご覧になっていただけると幸いです。
また、前作について記事にしておりますので、こちらも併せてご覧になっていただけると幸いです。

今のあかりだってもちろんかわいいのだけど、どこか「思ってたんとちゃう」という違和感が拭えない。
父親と口を利かない年頃の娘と比べたらまだ恵まれているのかもしれないけれど、あかりとは口を利いたところで何を考えているか読めない。

成瀬は信じた道をいく 成瀬慶彦の憂鬱

今作も前作同様に、短編形式、他視点で描かれており、高校生三年生になった成瀬あかりを中心として物語が語らており、前作よりパワーアップした成瀬が猪突猛進していく姿を楽しむことができます。

今回の物語は
・学校の課題でときめき地区で活躍している「ゼゼカラ」について調べることにした、成瀬も通っていた大津市立ときめき小学校四年生の北川みらい
・娘の成長をどこか「思ってたんとちゃう」と考えている成瀬の父、成瀬慶彦
・成瀬のバイト先である、フレンドマート大津打出浜店でクレーマーを辞めたいのにクレームを出してしまう呉間言美
・成瀬と同じくびわ湖大津観光大使に選ばれた、親子代々の観光大使一家である篠原かれん
・そして、変人成瀬の幼馴染でもあり同じく「ゼゼカラ」の一員である島崎みゆき
の計5名で進んでいきます。

前作よりも物理的に視点が広がり、さらに成瀬の縦横無尽な活躍を見ることができます。

また、成瀬自身の成長というか進化というか、、、
パワーアップについても楽しむことができ、
あの成瀬がアルバイト!?
え!?観光大使!?
家出!!??
と終始読者を飽きさせず、一気に読み抜けることができ、読書が苦手な方であっても楽しめることができる作品かなと思っています。

てか、「いかにも私が成瀬あかりだ」ってお前はサウザーかと読みながらクスッとしました。

この記事を読んで、興味を持たれた方は是非、書店もしくは電子書籍サイトから購入いただけると幸いです。

今回はこの辺りで終わりたいと思います。
次回のnoteでお会いしましょう。それでは皆さんおやすみなさい。


PS 挿絵に入っている成瀬あかりアルバイトVerはすごく可愛いと思ったアラサーサラリーマン カベッ氏でした。




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