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【汗だく】Appare!presents 真冬のサマ〜!!!!!!!振り返り【ライブレポ】
よく「冷たい人に見えて、意外と熱い男だよね」と言われます。
地下アイドルオタクのかべのおくです。
2023年2月11日、「Appare!presents 真冬のサマ〜!!!!!!!」に参加してきました。
☃️☃️ダイジェストムービー公開☃️☃️
— Appare! (@official_appare) February 12, 2023
"Appare!Presents真冬のサマー!!!!!!!@ 日比谷野外音楽堂"ダイジェストムービー公開☀️
皆さま、"夏"を感じられましたか⁉️また次回開催をお楽しみに😆🤝#Appare真冬のサマー pic.twitter.com/YpG01hf5cv
夏とか冬とか、もはや季節はどうでもよくなった。
僕が参加したAppare!主催ライブの中で、一番の経験ができました。今回はそんなライブの振り返りと、そこから考えたことを話したいと思います。
ライブ概要
2023年2月11日、日比谷公演大音楽堂(通称:野音)にて開催されたAppare!による主催対バンライブ。
Appare!主催はいつものことながら、対バン相手も超豪華。しかも各グループの持ち時間は30分と大盤振る舞い。
![](https://assets.st-note.com/img/1676891679322-ZmXl1onFch.png?width=1200)
注目は何と言っても、一日の大トリを飾るAppare!の1時間ライブです。2022年夏には単独ライブで野音を沸かせた7人が、帰ってきた冬の野音でどんな景色を見せてくれるのか、期待が高まりました。
各グループの一言レポ
当日Twitterに書いた一言レポを貼り付けておきます。
バンドじゃないもん! MAXX NAKAYOSHI
バンもん: 機材の関係で、いつもトッパーで見てる気がする。最後の「ゴッドソング」の時点で、野音は完全に温まった気がした。
— かべのおく@オタクnote (@kabenok017) February 11, 2023
Devil ANTHEM.
デビアン: 「EMOTIONAL」の時点で本気を感じた。新旧含めて守備範囲の広いセトリだったが、かわいい系の曲が分かったらもっと楽しめたと思う。
— かべのおく@オタクnote (@kabenok017) February 11, 2023
アンスリューム
アンスリューム: 新体制になってからは久々。前からの人気曲も6人にかなりハマり始めている?特にもなかこゆちゃんの歌いっぷりがとても好きでした。
— かべのおく@オタクnote (@kabenok017) February 11, 2023
chuLa
chuLa: 今回の対バンで一番、夏を感じたグループ。この見境なく強い楽曲をぶつけられながら、佐藤まりんちゃんに煽られるのがもはや心地よい(?)
— かべのおく@オタクnote (@kabenok017) February 11, 2023
FES☆TIVE
FES☆TIVE: 初っ端に「OIDEMASE!!~極楽~」をぶつけられた時点で、色んなことを察した。全ての瞬間が最高潮で、頭のネジが2,3本飛んでいった30分。
— かべのおく@オタクnote (@kabenok017) February 11, 2023
(ここから特典会のため離脱)
クマリデパート
クマリデパート: 会場中のオタクみんなが満遍なく、声を出して楽しんでいた。広い会場でも、メンバーが客席との距離をしっかり縮めていたのが印象的。
— かべのおく@オタクnote (@kabenok017) February 11, 2023
Appare!
Appare!: 主催の特権である1時間ライブも、全く時間の長さを感じさせない充実感。「アガレ!」までひたすら盛り上げてからの、工藤のかちゃんの「青いフレア」の曲振りが素晴らしかった。ワンマンライブか?という満足感。
— かべのおく@オタクnote (@kabenok017) February 11, 2023
工藤のかちゃんの曲振りは、去年のワンマンを振り返って、再び同じ場所に帰ってこられた喜びを意識させるものでした。
曲振りってアイドルのライブにおいてはかなり優先度が低い事項だと思います。普通は振りとかフォーメーションとか歌とか、ステージの違いに対応するので精一杯だからです。
そのなかであれだけのコメントをするには、かなり精神的に余裕があったということだと思います。これは完全に推測ですが、主催というホーム感と、それまで50分間のライブが充実したものだったからこそ出てきた言葉だったのかもしれません。
ライブの感想は以上です。
Appare!の顧客発見・拡大戦略
今回のライブを受けて、Appare!のファン拡大戦略をマーケティング的に解釈してみようと思い立ちました。
Appare!のファン獲得は、ボーリングのピンに見立てると理解しやすいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1676895229517-xq8dolylr9.png?width=1200)
ここでは、以下の3つの顧客発見・拡大戦略を説明します。
地下アイドル市場(過去)
Tiktokからの一般人市場(現在)
バンドからの音楽ファン市場(今後)
①アイドル市場のファーストピンを狙え
地下アイドルに限らず、ビジネスの立ち上げ時にはアーリーアダプターの取り込みが一番重要です。つまり、グループの良さを理解してくれて積極的に現場を盛り上げてくれるオタクです。これが図だと「EA① 竹の子族」という最初のピンにあたります。
Appare!の場合は2019年からファンクラブを開設して、コロナ禍でライブが少ない時期にも、かなり積極的にファンクラブコンテンツを投稿していた印象です。これによって「誰がなんと言おうとAppare!が好き」というオタクのロイヤリティが確立できたのだと推察します。
アーリーアダプターの獲得の次に狙うのはメインストリームです。ここではAppare!以外のグループを応援する地下アイドルオタクを指します。メインストリームはアーリーアダプターとは異なり、「あれが足りない」「これが足りない」と無いものねだりをします。このため、商品の質を上げなくてはいけません。アイドルであれば、ただ可愛いだけじゃなくて楽曲やパフォーマンス、歌唱力など総合力が必要になるわけです。
Appare!は旧体制の頃から楽曲とパフォーマンスには定評がありました。しかしそれに加え、しっかり鍛えた「竹の子族」がフロアを盛り上げたことで多くのメインストリームを獲得できたと考えられます。
このようにして、「EA① 竹の子族」から右斜め後ろに続く「地下アイドル」のピンを攻略したのでしょう。
②Tiktokをハックせよ
ここまででも十分成功と言えるレベルですが、Appare!は次の「顧客」を狙いに行きました。それは地下アイドルという文化を知らない一般人です。このためにはまず、図の左斜め後ろ「EA ②」のピンを攻略しなくてはいけません。このためにとった戦略が、TikTokでのバズ狙いだったと考えられます。
地下アイドルのTikTok戦略と言えば、ライブの裏側を編集した動画を流したり、メンバーが流行りの曲を踊って投稿するのが普通です。しかしこれは当たり外れが大きく、一般人の目につくところまでいけるかは、運と根気が必要なように感じます。
しかし、既に地下アイドルオタクという市場を攻略したAppare!は手堅い戦略を取りました。振りコピがしやすく、可愛いテイストの楽曲「ぱ ぴ ぷ ぺ POP!」のリリースと同時に、特典会レギュレーションに「TikTok撮影券」を追加しました。オタクに特典会で動画を撮影して投稿してもらうことで、バズが不規則なTikTokを数でハックすることを狙ったのでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1676978836018-NIaIkDUY3e.jpg?width=1200)
この戦略が見事にハマったのは皆さんご存知の通りでしょう。Billboard Japanが集計している「TikTok Weekly Top 20」では最高4位を記録し、YoutubeのMVも100万再生を超えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1677063906198-ZgUvHS6Nf4.jpg?width=1200)
これはオタクによるTikTok投稿だけでなく、他の地下アイドルたちが「あのAppare!ならバズるに違いない」と積極的に用いことのも大きいのでしょう。
「バズったらはんぱな〜い」ではなく、ちゃんと狙ってバズったわけです。
③次に狙うピンは?
しかしどうやら、彼女たちは手を緩めるつもりが全くないようです。次にAppare!が狙っているのはバンドリスナー、そして音楽ファンでしょう。4月からはじまる東名阪ツアーは、アイドル・バンドとの対バンツアーとなっています。
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— Appare! (@official_appare) February 14, 2023
🐙4/8(土)Zepp Namba
夜の本気ダンス / 感覚ピエロ / ばってん少女隊
🍤4/9(日)E. L. L
オメでたい頭でなにより / ヒステリックパニック / Devil ANTHEM.
🗼4/19(水)Zepp DiverCity
KEYTALK / Wienners / 虹のコンキスタドール
詳細:https://t.co/Luh4HCUJm9 pic.twitter.com/S75hUZil6q
つまりこれが次のピン「EA③」獲得戦略と考えられます。そしてこれは、今のAppare!だから狙える顧客でしょう。
対バンするバンドのうち、KEYTALKの首藤義勝さんとWiennersの玉屋2060%さんは、Appare!に数々の楽曲を提供してきました(前述のぱ ぴ ぷ ぺ POP!は玉屋)。したがって竹の子族も、各バンドのファンも、違和感なく楽しめるメンツなわけです。
ここまでまとめてきて思いましたが、ここまでの勝ち戦を僕は見たことがありません。Appare!が目指す目標に向けてどんな道のりを歩むのか、オタク的にも、ビジネス的にも楽しみに見守りたいと思います。
おわりに
まとめます。
書くの遅すぎて春になるかと思った。
以上です。