僕の世界観を広げてくれたブランド「ARIAKE」 -1-
今回は、佐賀県で生まれた家具ブランド、「ARIAKE」が僕の価値観というか、世界観を変えてくれたことについて書きたいと思います。
家具ブランド「ARIAKE」とは
ARIAKEは2016年に、佐賀県にある家具メーカー、レグナテック株式会社と平田椅子製作所によって立ち上げられた、家具ブランドです。ブランドのクリエイティブディレクターである、シンガポール人の「ガブリエル・タン」はじめ、スウェーデン、東京、スイス、カナダ、ノルウェー、デンマークから集まった、総勢10人のデザイナー、フォトグラファー、グラフィックデザイナーとともにスタートしました。
現在は、ヨーロッパを始め、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、そして日本と世界各国で展開しており、製造は全て、佐賀にある工場で行っています。
ARIAKEとは、
海外から見た、佐賀
をデザインで表現した、木製家具のブランドです。
年に一度、10名のデザイナーが佐賀の地に集結し、時間をともに過ごすことで信頼関係を築きながら、佐賀で見たもの、感じたものを、デザインに落とし込んでいます。
有明海の干潟、朝焼けの色からインスピレーションを得て、家具の塗装に墨汁や藍染を使用したり、佐賀城などの伝統的な建築物や産業に触れることで、より洗練されたデザインの商品が生まれました。
ガブリエル・タンとの出会い。
ARIAKEのクリエイティブディレクター兼、デザイナー、ガブリエル・タンとの出会いは、2014年のIFFS(シンガポール家具国際見本市)。海外輸出に挑戦しようと、2度目の家具見本市に出展していた時でした。
ガブリエルは「注目の若手デザイナー」として、僕らは、諸富家具組合の4社ほどで合同出展をしていました。
その時はブースが近かったこともあり、名刺を交換して、お互い頑張ろうね。といって軽く挨拶をしていたぐらいでした。
海外に販路を拡大しようと、2度、シンガポールでの家具見本市にチャレンジした僕らですが、結果は散々でした。今考えてみると当たり前のことなんですが、生活様式も違うし、デザインやアートに関する感覚も違います。
品質こそ、海外のマーケットでも負けてはいなかったのですが、明らかに場違い感がありました。そのころは、正直ブランディングなんて言葉も知らなかったと思います。
そして、海外の見本市に出展して感じた、僕らに圧倒的に足りないものは、
デザイン性とブランド力。
その後、3度目の出展について議論をしていく中で、レグナテックと平田椅子の2社が出展を決意。デザイン性が高く、ブランド力の強い商品を生み出すにはどうすればいいかを考えた結果、海外デザイナーの視点と感性を取り入れるべく、ガブリエル・タンにデザインを依頼することにしました。
この決断が、ARIAKEブランド立ち上げのきっかけとなり、想像を超えるスピードで展開されていきます。
ARIAKE COLLECTION
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、ARIAKEブランドのスタートと、僕の世界観を広げてくれたことについて書きたいと思います。
引き続き、読んでいただけますと幸いです。