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隣の芝生はいつだって真っ青だけど、よく見たら雑草かもしれない話

「隣の芝生は青く見える」

他人のものは何でもよく見える。母親になってから言われるようになったし、私も言うようになった気がします。

でも、隣の芝生は本当に青いのか?よく手入れされているのか?もしかしたら、雑草が生い茂っているのかもしれないよ。

そんなことを考えている、夏休み真っ最中の今日この頃です。


地獄の夏休み、幕開け

私の住む地域では、さる7月21日から小学生の夏休みがはじまりました。在宅ワークの私にとって、地獄の幕開けでございます。

朝からワーワーと大騒ぎの小学生ズ、やれ宿題の丸つけだの、やれテレビの調子が悪いだの、やれ暑いからエアコンをつけろだの……エンドレスお母さんタイムに突入するわけです。

無音を愛するワタクシ、まったく集中できません。思わずイヤーマフ買っちゃったよ。(これがまたいい仕事してますわ)

しかもですよ。あてにしていた子どもの預け先から、「今年は無理っぽいです!テヘ!」なんて言われた日にはもう。絶望の2文字が頭をよぎります

そんなこんなで幕が開けた夏休みに、さらなる地獄が待ち構えているなんて……。

トラブル王に、オレはなる!

夏休み突入から5日目、こんなツイート(あ、ポストになったんだっけ?)をしました。

まさかのトラブルに見舞われます。トイレの詰まりはすぐに業者をよんで解消したものの、4万円は痛すぎる!

超絶レアケースだったそうです……もう仕方ない。

2階の窓に現れたスズメの巣は、100均の「ビニールからす」で撃退しました。なかなかの長期戦でしたが、辛くも粘り勝ち。

一番手こずったのは空き家にできたハチの巣。誰も住んでいないとはいえ他人の家。勝手に手出しはできません。

ダメ元で役所に相談し、持ち主にお手紙を出してもらいました。その後、奇跡的にその方がハチの巣を駆除してくれたので、私は運が良かったみたい。

そう、ここまではよかった(よくないけど)、ここまでは……。

トラブルも解決し、やっと落ち着いて生活できる。そう思った矢先、事件は起こります。

まだまだ続くよ!トラブルは!

地獄の閻魔様は、私にさまざまな試練を与えてくださいました。しかし、これだけでは終わらないようです。

息子氏、まさかの骨折ぅ!

これは痛い、痛すぎる。本人も相当痛かったみたいですが、精神的に結構きました。

なんだって夫氏が2日間いないときにやっちゃうんだ!(いや、子どもって妙にそういうタイミングでやっちゃうよね)

骨折した場所はそんなに心配いらないみたいで、人差し指と中指をテーピングで固定するだけですみました。利き手じゃなかったことも、不幸中の幸いでしょうか。

(はぁ……ぐったり疲れました、ワタクシ)

これで終わりか?やれやれ。そう思ったのもつかの間。今度は娘氏が体調不良でダウンします。

控えめに言って……
もう無理ぃぃぃぃぃぃ!!!!!
なんでこうも重なるの!!!!!

しかもなかなかに状態が悪く、熱中症の症状まで!点滴を打っても収まらず、連日病院に駆け込む忙しさ。主な原因は食あたりでした。

少しずつ回復はしてきたものの、食事や飲み物、薬の調整に気をつかう日々。元気な息子氏(骨は折れているけれど)との隔離。スケジュールの再調整。

さらにお盆直前、「耳が痛い」と言い出してまた病院……今度は耳鼻科へ。

ここまでトラブルが続くと、ふと思うわけです。

「私、なにしとんのやろ……」

あの人がうらやましいのです

前置きで1,000文字以上読ませてしまったことに申し訳なく思います。すみません。これでも端折って書いたんです。

こうもトラブルが続くと、どうしても「あの人」と「今の私」を比べてしまう自分がいます。

ちなみに「あの人」って誰よ?
といわれると、

Twitter(X?)でご活躍中のあの人、華々しい成果をあげているあの人、同じように子どもが夏休みに入って忙しいはずなのに、しっかり在宅で仕事をしているあの人。

つまり、誰でもないのです。誰でもないけれど、「あの人」がうらやましくってたまらない。

「あの人」のキレイな部分だけを見て、それがすべてだと、うらやましいと思ってしまう自分に、ほとほと嫌気がさしてしまう。

「お前より大変なヤツ、いっぱいいるぞ」

心の中の「私」がつぶやく。あぁ、わかってるよ、そんなこと。

でもさぁ、報われないのよ。いくら家のトラブルを汗だくになって解決したって、子どもの看病に走り回ったって、なんにもならないもの。

「母親なら、当たり前だろ」

いやもう、わかってるよ、当たり前だよ、もういいよ。

いつだって呪いの言葉をかけてくるのは他人ではなく、自分自身だ。悪い子ちゃんは私の嫌な部分を根こそぎ集めて、ほら見てみろよ!と目の前にチラつかせてくるんだもの。

あの人のように時間があれば。
あの人のように体力があれば。
あの人のように子どもを預ける場所があれば。
あの人のように……。

そこまで考えて、ふと思ったのです。

「いや、隣の芝生は青く見えるっていうけれど、本当に"芝生が"青いのか?」

自分の選択を信じること

そういえば夏休みに入る前、私は夫に宣言していました。

「この夏休みは仕事を減らします。当然、収入も減ります。子どもの預け先がない以上、仕方ありません。そのかわり、子どもと出かけるお金は去年以上に使います!」

なんて妻だよ!文章にしてみたらひどいな!

夫の「お、おん……」という返事に聞こえないふりをして(いやホントひどい)子どもに時間とお金を使いますってゴリ押ししてたじゃないか!

(予定していた使い方とはずいぶん違うけれど)

結果的に、仕事を減らしていたからすぐに対応できたわけだし……。

そうはいっても、正直もっと仕事したいなぁと思いましたよ。

「あの人」に負けたくないし、やりたいこともいっぱいあるし、取り残されていくみたいで悔しいもん。

でも、私が在宅で仕事をしているのは、誰にも負担をかけずに仕事をするためだから。

夫はもちろん、子どもにも、祖父母にも。私が背負う覚悟で、はじめたんじゃないか。

それにね。

いくら「あの人」をうらやましがっても、状況は変わらない。いま手元にある武器で闘えないのなら、きっとこの先も勝てないと思うのです。

時間がある「あの人」は、ものすごいプレッシャーと闘っているのかも。

体力がある「あの人」は、いろんなものを削りながら走っているのかも。

子どもを預ける場所がある「あの人」だって、場所があるだけで、時間なんてないのかも。

隣の芝生なんて、いつ見ても真っ青だ。でも、もしかすると、私がうらやむ「あの人」の芝生は。
丁寧に整えられたものではなく、ぼうぼうに生えた雑草が、青く見えるのかもしれない。

そう思うと、私の芝生に生えているたくましい雑草も、少しだけかわいく見えてくる気がするな。

ないものをねだるより、自分の選択を信じて進もうと思います。

自己肯定感が下がりまくった夏休み前半戦。ここらでいっちょ風向きを変えて。

残りの夏休み、上がってこうゼ!!!

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