青い1日
9月、息子の高校の文化祭に行ってきました。
4年ぶりの通常開催だそうです。
でもさ、通常開催とか言われてもピンとこないわけですよ。
息子が通うのは中高一貫校。
入学=コロナ元年だったので、高1になる今まで、3年間は制限付きの文化祭が当たり前だったからね。
通常ってナニ? って感じよね。
中1は、生徒のみで開催。
中2は時間指定ありで家族1人のみ入場可。
中3のときは、生徒1人につきチケット数枚。
毎年少しずつ規模はUPしてきたものの、こぢんまりとしていることには変わりなく、アットホーム感があったのよ。
それが、一気に制限ナシだもの!
大盛況でどこも大入り。食事をとる場所はないし、学校のグッズを買いにいったらとっくに売り切れていたよ。
これが通常開催の力なの? すごいね!
息子は、吹奏楽部と軽音を兼部しており、それぞれでまた内部ユニットやら複数の企画に参加。とにかく慌ただしく駆けまわっていました。
われら夫婦もここぞとばかりに親ばかっぷりを発揮して、校内あちこち、息子ツアーの追っかけをしましたわ。
でも、3年のブランクって大きいんだね。
いつの間にか息子は私の知らない顔をするようになっていて、知らない仲間たちと、知らない曲をやっていた。
コロナ前の文化祭っていったら小6が最後でさ、そのときはまだ「お母さん見ててねー!」とか、家族に見せたいっていう感じがあったのよ。
もう息子が一番に見せたいのは、私たちじゃないんだな。
3人目の末っ子ですから、そういう時期が来るというのは履修済みだったんだけどね。
でもコロナのせいで、それが一足飛びにやってくると、思いがけず打撃の強さにうずくまるというか。ちょ、ちょっと待ってくれる? と思っちゃう。
とはいえ、バンドの演奏に教室がふるえるほどの縦揺れで応えてくれる友人たちとか見ていたら、青々しさがまぶしくってさ。
この子、いつの間にこんな青春ど真ん中にいたんだろ? って、感慨深かったわ。
うん。いいよね文化祭!
文化祭、好きなんです。
学生時代は実行委員をしており、委員長もやった経験が。
社会にでる前の、儲けとか見返りとかとはまだ無縁の、純粋に自分たちが楽しむための祭。
大人になってから見ると、余計に尊さが際立ってたまらないのよ。
後夜祭は在校生のみで、一般客は入れませんでした。
どうだったー? とあとで尋ねると、
「いや、人生イチ楽しかった! 文化祭最高! ティアキンクリアしたときより楽しかった!」
との答えが。
おまいさん、それマジですか。 最上級オブ最上級じゃんよ!
男子高校生からゲーム以上って言われるとか、文化祭、あんたどゆこと?
生で参加するってことの力を見直しました。
でもさ、文化祭ってみんなに光が当たるわけじゃないじゃない?
息子は、選んだ部活がたまたま文化祭と親和性の高いところだったから、思いっきり味わい尽くしたけど、運動部とか帰宅部とか、いろんな子がいたと思う。
それに、通常開催の良さを知っていながら、再び経験することなく卒業した先輩たちとか。
それぞれの年、それぞれの立場で、文化祭の物語はいくつも生まれていたのだろうなぁ。
そう思ったら感想レポートでは足りなくなって、いてもたってもいられずに1本書いてしまいました。
いわば文化祭の2次創作です。
文化祭って、やっぱりいいよね。