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やる気の出し方 ~やらされ勉強からの脱却!娘と考える「意味」の力~
こんにちは!小5の娘と中学受験道を歩む父親です。
今日は、「やる気の出し方」 について、我が家の最近の悩みと、そこから見えてきたヒントを皆さんにお伝えしたいと思います。
膨大な宿題、薄れる集中力…
新5年生になり、SAPIXの宿題量が膨大に増えました。娘も、最初は頑張って取り組んでいたのですが、最近は集中力が続かず、ダラダラと時間ばかりが過ぎていく…という状況に陥っていました。
歌を歌いながら勉強したり、漫画本をチラチラ見たり…。明らかに、「やらされ勉強」 になっているのがわかりました。
やる気とは何か?大人も同じ悩みを抱えている
「どうしたら、やる気を出してくれるんだろう…?」
そう悩んでいた時、ふと、自分の仕事のことを考えました。
会社でも、多くの人が「やらされ仕事」に不満を持ち、モチベーションを維持できずにいます。上司から指示されたこと、意味がないと感じる作業…。「やらされ感」は、大人も子供も、やる気を奪う大きな要因です。
私自身も、意味がないと思う仕事は、どうしてもやる気が出ません。できる限り、そのような仕事は避けるようにしてきましたが、一方で、「意味を見出す努力」 もしてきたつもりです。
「決断」がノイズを消し、集中力を生む
少し哲学的な話になりますが、ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーは、「決断」することの重要性を説いています。
「〇〇という仕事に取り組む」と 決断 することで、周囲のノイズ(雑音)を遮断し、目的に向かって集中することができる。これは、ハイデガーの言う 「先駆的決意性」(Vorlaufende Entschlossenheit) に近い考え方かもしれません。
つまり、「やる」と決めること自体(覚悟)が、やる気を引き出す ということです。
娘との対話
この話を、少し難しいかな?と思いつつ、娘にしてみました。
私:「ねぇ、最近、宿題やるの大変だよね。大丈夫?」
娘:「だって、量が多いし、難しいし…」
私:「そっか。じゃあ、なんでSAPIXに通ってるんだっけ?」
娘:「… 受験のため??」
私:「だったら、今は、受験のために必要なことを、やるしかないんじゃないかな?SAPIXも中学受験もうちは別に必ずしも必要とは思ってないから。でも、あなたがやるって決めたからには、集中して、できるだけ早く終わらせて、自分の好きなことをする時間を作ろうよ。」
娘:「…わかった」
少しずつ見えてきた変化
この対話の後、娘の勉強への取り組み方が、少しずつ変わってきたように感じます。
もちろん、まだ完全に「やらされ勉強」から脱却できたわけではありません。まだ10歳の娘ですから、ハイデガーの言っているように死を意識したりは意識はできませんし、哲学的な意味も理解はできないでしょう。しかし、「中学受験をする、そのために勉強する」ということを決めることで、以前よりも集中して勉強に取り組めるということは理解できると思います。実際に行動も少しずつ変わっていきました。
まとめ
子供に「やる気」を出させるのは、簡単ではありません。しかし、「何のためにやるのか」という「意味」 を一緒に考え、「やる」と決めること をサポートすることが、親としてできることなのかもしれません。
そして、それは、大人である私たち自身の「やる気」にも、つながるヒントになるのではないでしょうか。
このブログが、皆さんの子育ての一助となれば幸いです。皆さんのご意見や、お子さんの「やる気」を引き出す工夫など、ぜひコメントで教えてください!