上手くいかない理由はすべて熱量のせいかもしれない
最近「空回りしているな」「何をやっても上手くいかないな」と感じることはありませんか?実は、そんなときに必要なのは、才能や環境の改善ではなく、ただ「熱量」を注ぎ直すことだけかもしれません。
はじめまして。株式会社GaudiyでPdMをしている三島(@kaa_a_zu)です。今は漫画やゲームのIPごとにファンコミュニティを作ることが出来るFanlinkというサービスを作っています。
そんな私ですが、昨年末に「今、全く自信ありません」という記事を書いていました。1年が経過して「まあまあ自信ある」に到達しました。その過程を振り返りながら、令和っぽい知的根性論を唱えてみようと思います(笑)
上手く行かない…例えば、
期待されているのに成果が出せていない気がする
メンバーの成長支援が上手くいかない、成長を感じない
意見をしにくい相手がいる、なんて言ったら良いかわからない
提案を否定されるかもしれない、怖い
自分じゃできる気がしない、何の役に立てそうか分からない
進捗が遅い、無駄なものを作ってしまっている など
これらの上手くいかないことは全て、自分の熱量のせいかもしれないと1度考えようというシンプルな考え方です。万能薬でも銀の弾丸でもないのですが、この言葉通り考えると案外すっきりします。一緒にバカになりましょう。
このnoteは、仕事はもちろん、目の前のことに集中できていなかったり頑張りきれていない人、辞めたいと思っている人に読んで欲しいです。また、周囲に悩んでいる人がいる人や、育成に課題を感じている人にも読んでもらいたいです。少しでも役に立ったら良いなと思っています。
"今している行動への熱量は高いですか?"
これは、このnoteを通して最も考えたい問です。
POだから、この領域のエンジニアだから、営業だから、
こういうVisionやCultureを持った会社に所属しているから、
社長や上司が言ったから、
期限が近いから、
こんな風に自分の立場・役割や義務感だけで行動しちゃっていませんか。
私は、2023年から今年の上旬を振り返るとこんな感情で行動をしてしまっていました。それっぽいことを言っても自分自身じゃなく借り物の言葉だから薄いし、悪い意味でどこか俯瞰的でやり切れていませんでした。
改めて、これがここ3年の行動量と自己肯定感グラフです。2023年からは行動すればするほど下がっています。「頑張りたい、なんとかしなきゃ」と思い考えるけど、グルグルするだけでなかなか前に進まない。まさに「空回り」している状態でした。啓発本やHowTo本、知識が足りないと思って論文や学術的本を何冊読み漁ったかわかりません。この期間で確かに知識は増えたと思います。ただ、上手くいかない。それに、何も楽しくない。こんな状態でした。
そんな状態から抜け出して、今年中旬くらいから自己肯定感が上がっています。もがいても全く上手くいかなかった私を変えたのは、「熱量」でした。
ここでいう「熱量」とは何か
これは、一時的なやる気とかモチベーションとはちょっと違います。もっと根本的な、「行動を続けさせるエネルギー」みたいなもの。困難があっても、それを乗り越える原動力になる内面的な力です。
例えば、自分の好きなことをしているときに「もっとやりたい!」とか「これのためなら寝る時間削ってもいい!」みたいな感覚があるじゃないですか。それのことを熱量が多いと考えています。
「上手くいかない理由はすべて熱量のせいかもしれない」という考え方は、自分自身の才能やスキル、外部環境や他人という要素を原因として考えることを一度やめて、「自分に熱量が足りなかったんじゃないか?」と考えてみることです。この視点を持つと、不思議と状況がシンプルに見えてくるし、解決策も見えてくる気がします。
世の偉人や憧れとして挙げられる多くの人たち、例えばスティーブ・ジョブズとかガンジー、成功している経営者を見てみても、熱量が低い人はいないはずです。反対に、天才でも知識をたくさん持っている人でも熱量がなく、ある程度の成果しか出せていない人は結構います。そんな事実を見つめながら「もしも、熱量があったら多少の障害なんてものともしないんじゃないかな」と思ったのがこの考え方を実践し始めたきっかけです。
熱量を高める2つのポイント
じゃあ、どうやって熱量を高めるのか?大事だったのは取り組みへの目的意識と熱量の向き先をアップデートすることです。
Step1. 今取り組んでいることへの目的意識をアップデートする
まずは、今取り組んでいることに熱量を注ぐことは本当にできないのかを考えていました。その中でも自分にとって最も効いたのは「自利の視点を優先する。利他は後からついてくる(はず)」というものでした。
よく「他人・組織のために」「求められているから」ではなくて、まずは「自分のために」って視点を持つのが大事だと思っています。「自利」って言うと自己中とか利己的なイメージがあるかもしれませんが、私は仏教用語にある自利利他のように自らの悟りのために修行し努力することは、他の人の救済のために尽くすことにつながると思っています。やっている取り組みは同じだとしても捉え方や理由をアップデートするだけで熱量は間違いなく変わります。
例えば、「意見や提案を否定されるかもしれない、怖い」と思って動けないことってありますよね。でも、その状況を「これは自分の提案力やコミュニケーションスキルを磨く絶好のチャンスだ」と捉え直してみたんです。すると、「失敗してもそれが次の改善につながる」という発想に切り替えられて、提案すること自体が前向きな行動に変わりました。そして、結果的に周りにもいい影響を与えられるようになったと思っています。
Step2. 熱量の向き先をアップデートする
Step1を通してもしっくりこない部分が一部ありました。そこで、そもそもに立ち返り「自分の根底にある原動力を突き止める」ということをしてみました。
みなさんも思い出してみてください。今の仕事を始めた頃や、プロジェクトをスタートしたとき、ワクワクしていませんでした?当時と熱量が下がった今とで何が違うのかを考えると新たな気づきを得れるはずです。同じ組織に属していると、時間経過や人数増加、業務内容の変化など、状況が変わるはずです。その状況に流されて自分の熱量の向き先が変わってしまったことや、当時と同じ向き先だったとしても与えられる効果が小さくなった結果、熱量が小さくなっているのかもしれません。
例えば、私の場合、大型プロジェクトに携わっていたけれど、いつの間にか熱量が低下していました。よく考えてみると、最初は「ユーザーを喜ばせたい!」という気持ちが原動力だったのに、日々のタスクに追われる中で「期日を守ること」や「ステークホルダーとの調整」にばかり意識が向いてしまっていました。
熱量を注げれていないと感じるのは、純粋に注ぐ方向が違うだけかもしれません。
これはTipsになりますが、もしも初心を振り返ったとしてもはっきりと熱量の向かい先が分からなかった場合には、ナインブロックスを使うのは効果的です。
私の今の熱量
色々と経た結果今一番熱量を注ぎたい、注げるのは以下です。
”最強のチームを作ること。上場した時、「窮地を救ったのは当時のあのチームだった」を聞きたい。頼られ、無理難題を任せられても出来てしまうような強いチームを作りたい。”
この熱量が保てている限り、冒頭で挙げたような悩みや今後訪れるような困難を乗り越えることができると思っています。そのくらいシンプルに「上手くいかない理由はすべて熱量のせいかもしれない」と思って行動しようと思っています。
最強のチームを作る…そのために早速しないといけないことがあります。それは今このnoteを読んでくれている人を採用することです。(人が足りないんです…) このnoteではエモーショナルに富んだ内容を書きましたが、しっかりとPdMとしてプロダクト戦略を練っています。真面目に話すことはできるので、もしも興味があるという人がいたら話しましょう!
あなたも「最強のチーム」を作る仲間になりませんか?