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六人の嘘つきな大学生

 原作を読んだとき、伏線がすばらしく、何度も「え⁉」と思ったものです。そんなお話をどう二時間の映画にまとめるのか、不安半分期待半分というところでした。

 結果、原作を知っていても知らなくても楽しめる映画でした。
 なによりグループディスカッションの迫力は実写ならでは。極限状態が伝わってきて、怖いくらいでした。
 そしてグループディスカッション前の和気あいあいとしているさまは青春そのもので、キラキラと眩しく。だからこそ後半とのギャップにやられました。
 そして映画でも使われていた『月』の表側と裏側を語るシーン。すごく好きです。この作品自体を物語っているような気もします。

 当然、盛りだくさんの原作すべてを二時間で描くのは不可能なので、原作から弾かれたシーンもあるわけですが、個人的にはあの作品を二時間でまとめるなんてすごい!と思いました。
 原作未読の方は、映画では描かれなかった部分もあったりするので、観賞後に原作を読むと、より楽しめるのではないでしょうか?


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