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本気になることは

ぼくは美容師をやっています
美容師の世界にはコンテストというものがあります

このコンテストがなかったら、
今の美容師としての自分にはなれなかったと思っています
人としても、美容師としても成長させてくれたコンテスト

今日はコンテストに取り組んだ体験の話を書いていきます


自分がもっと若いスタイリストだった頃に
一度チャレンジしたことがあったのですが
その時は、完全に準備不足
ただ出ることに満足していた気がします

それから、何年か過ぎ
店長になって、自分もイチ美容師として本気で挑戦したいと思い
久しぶりにコンテストに出ることを決めました

店長という肩書があったのと、
新調したハサミでモチベーションは高かった

その時に、まずやったことが
ステージで表彰される自分を想像する
そう、最後にどうなっていたいかを、できる限り具体的にイメージする

言ってみれば、自分で自分をわくわくさせた笑

多くの美容師や審査員の有名美容師さんがいる中で
自分の力が認められる瞬間、、
自分が目立ちたがり屋だからなのかもしれないけど
この最終地点を想像したら、モチベーションが一気に最高潮になった

「自分の時間は全てコンテストに使おう」

そんな決心をし、
営業時間の前後にひたすらコンテストのことに取り組んだ
その時は店長ながらスタッフには迷惑をかけてしまったと思う
協力してくれてありがとう


今まで生きてきた中で一番努力した2ヶ月だったかもしれない

成功するためのノウハウを知っていたわけでもないし、
正直、美容師としてのスキルも決して高くはなかった
でも
「絶対に結果を残す」
という決意は誰にも負けてなかった

今だから言えるけど
努力をした時間が長ければいいわけではない
経験値が足りないからこそ、それだけ時間がかかってしまう

ただ、本気で取り組んだかが、一番大切

この時は、紛れもなく本気だった
これでダメだったら立ち直れなかったかもしれないってぐらい、本気だった
結果待ちの間もぜんぜん落ち着かなかった、
かなり挙動不審だったかもしれない笑

そして、結果発表
入賞者が順番に呼ばれていって、
自分の番号が飛ばされた時は絶望を感じた、、
その次の瞬間に自分の番号が呼ばれた、、、
この瞬間は身体中が痺れるような感覚だった
最高のハイタッチがモデルさんとできたと思う
自分の力が認めてもらえたということ
それまで賭けた努力が報われた気持ち

今でも、あの時の喜びは忘れない

後から聞いた話だと順位の下から順番に呼ばれていたようで、結果は2位

この時の体験は、
自分の美容師人生に大きな影響を与えてくれたことは間違いない


その後の決勝大会は東京に乗り込んで全国から選ばれた人との争い
結果は、、全くダメだった、

覚悟とそれなりの自信を持って言ったけどバキバキに折られました笑
どこかで慢心していたかもしれない
めちゃくちゃ悔しかったけど、
それも、今思えばいい体験でした


それからは毎年、コンテストに参加するようになって
自分の中のスキルも上げつつ、
コンテストで成果を出すコツのようなものも身についてきたかと思います

それでもダメな時は全然ダメ
入賞はできても、一番にはなれないのが何年か続き

初めて一番になれたのがちょうど3年前、
3年前の今頃は毎日、日が変わるまで店に残ってコンテストの準備をしていた
(無意識だったけど、この時期だから書きたくなったのかな)
それほど大きな規模のコンテストではなかったけど
初めて一番になった時は不思議と感謝しか出てこなかった

嬉しいというより、
今までコンテストに取り組んできたことが頭に浮かび
協力してくれた、いろんな人への感謝が湧き出てきた

そして、
コツコツやっていけば、いつかは必ず成果は出るモノだと
強く実感をした体験

一生懸命取り組んだからこそ、
できることを全てを出し尽くしたからこそ
味わえる体験
自分の力不足を感じたら悔しいし、
自分の力が認められれば嬉しい
涙が出るほど心に響く体験ができる

自分の人生に影響を与えるほどの体験

それがぼくの『コンテスト』


恥とか不安とか気にせずに、本気で取り組むことが
自分への一番のプレゼントになることを知りました

インスタや店のブログで、その時のことをあげていますが
久々に見返してみて
いいこと書いてんな、と自己満足に浸っています笑笑


今年はコロナの影響で、
どのコンテストも中止になってしまった、残念だけど
その分、他のことに力を入れられる
また来年はコンテストに挑戦しよう
さらにはスタッフも一緒に巻き込めたらいいなと思っています


最後まで読んでいただきありがとうございました

目標は学校を作ること人を活かす学校を作りたいです。最近はいろんな人とコミュニケーションが取れる方法を考えています。何かこれから生きる人に残せるモノを作りたいと思っています。