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#26 OM SYSTEM OM-3を予約しちゃった件
ある村のヒツジ飼いの少年は、「オオカミが来たぞ~!」と繰り返し嘘をつき、本当にオオカミが来た時には誰からも信用されず、村のヒツジは食べられてしまいました。
2月上旬にOM デジタルソリューションズ(OM SYSTEM)から、3月1日に新型のミラーレス一眼「OM-3」と、リニューアルされたレンズ3本が発売されるとリリースされた時、私はこう言い放ちました。
実機を見ていないので何とも言えませんが、少しだけ左右にびょ~んと広がりすぎているように感じており、OM-5の方がバランス的に好きかな(中略)
今回はシルバーボディーの一択ですが、もしブラックがでれば印象はガラリと変わるような気もしています。
なので、しばらく静観を決め込みます。
どこのメーカーのカメラやレンズでも、気になる新製品が発表された直後は、気持ちが高ぶり冷静さを欠くので、ネットなどの情報を鵜呑みにせず、ひたすら修行僧のごとく座禅を組み(フリ)、瞑想にふけります(フリ)。
今回は、OM SYSTEM版の“撒餌レンズ”とも言われる「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」がⅡ型としてリニューアルされたので、瞑想中の息抜きとして購入予約をしました。
非常にコンパクトで、描写性能の評判も良かったⅠ型は、鏡筒が樹脂製で、マウント部分より先が細くなったデザインが好みではなく、購入には至りませんでした。
Ⅱ型では、コンパクトなまま金属製となり、デザインは良い意味で「普通」、かつ防塵・防滴性能も付加され、メインレンズになり得ると確信したことから、さっさと予約をしました。
と、ここまでは想定の範囲内でした。
感情をコントロールしながら行動している自分に、ご褒美のおやつを与えてヨシヨシしてあげたいぐらい、お利口さんでした。
自分、サイコー!
しかし、公式HP内のOM-3特設サイトをじっくり眺め、インフルエンサーの皆さんによるレビュー(PR)もチラ見しているうちに…
静観を決め込みます。
⇩
静観を決め込みま…せん!
と、手のひらを返してOM-3を予約しちゃった私は、誰からも信用されないオオカミ少年です🤣
そもそも昔から、おでこがある一眼“レフ”スタイルのカメラはブラックが好みで、シルバーボディーはほとんど所有したことがありませんでした。
唯一使ったのはフィルムカメラのNikon「NEW FM2 チタン」で、通常のシルバーモデルと差別化するためか、鉛色のような渋い色合いでした。
上面におでこが無いフラットな形状のレンジファインダーカメラやコンパクトカメラでは、シルバーをチョイスしたことはあります。
直近ではOM SYSTEM「PEN E-P7」が、まさに「銀色」です。
OM-3もブラックボディーが選択できれば、早い段階で前向きに購入を検討したかもしれませんが…
「いやぁ~シルバーねぇ~…、自分には似合わなくねっ?」
と訝しそうな目でサイトを眺めていたのですが、プロモーション動画などを見ていると、
「このレトロ感、有りかもっ!」
「たまには良いよね、銀色、オシャレだし!」
と、簡単に落ちちゃいました。
OM-3は、私が所有するOM-1 初号機(というよりそれより性能がアップしたOM-1 MarkⅡ)とほぼ同等の能力を有しており、併用しているOM-5やPEN E-P7と比較し、それらの粗探しをするようになりました😱
人として最も嫌われるヤツです。
OM-5やPEN E-P7では、ダイナミックレンジでOM-1(=OM-3)に敵わない。
OM-5やPEN E-P7では、高感度におけるノイズがOM-1(=OM-3)に敵わない。
OM-5やPEN E-P7は、ボディーがOM-1(=OM-3)のようにマグネシウム合金ではなく樹脂製なので、高級感がない。
はっきり言ってこんなもん、撮影するときのちょっとした工夫で何とでもなりますし、外装の素材なんて見た目では分かりません(触るとひんやり温度で分かります)。
インターネットの情報に支配された脳ミソは、もはやエクソシストに悪魔祓いでもしてもらわない限り、言うことを聞かないのです。
OM-3は、OM-1シリーズと比較して劣るところもあるようです。
例えば…
横幅がやや長い(OM-1と同じ大型バッテリーを無理くり収納するため仕方がない)
ファインダーの解像度が低い(OM-5と同じだけど、使っていて不満に思ったことはない)
手振れ補正機能がやや劣る(とは言え十分だろう)
連写速度が遅い(ほとんど連写しないし、速すぎると削除するコマ数が増えて煩わしい)
メモリーカードのスロットがダブルではなくシングル(それがどうした?)
「OM-3の欠点をあげつらうのはコンプライアンス上どうなのか?」
「これはOM-3へのパワハラではないのか?」
と、先ほどのOM-5やPEN E-P7への仕打ちを棚に上げ、OM-3を擁護するあたりは依怙贔屓も甚だしい。
もはや購入するための言い訳づくりでしかありません。
そう、私はインターネットに洗脳されているのですから…
OM-3ならではの優位性は、OM SYSTEMが他社をリードしている「コンピュテーショナルフォトグラフィー」や、「カラー/モノクロプロファイル」、「アートフィルター」、「カラークリエイター」といった機能を、独立したボタンやダイヤルで簡単に呼び出せるようになったところです。
最近ちょいちょい使うようになったこれらの機能は(今更かい!)、メニュー内から手繰り寄せたり、カスタムして他のボタンに割り振ったりしていましたが、一元化され直感的に操作できるとなると、もっと利用頻度が増すと思うんですよね!
こうして洗脳されたがゆえに仕方なくOM-3を予約したのですが、ほとんど使わなくなったレンズなどもあり、並行して機材のミニマム化も進めたいと思います。
市場に私の機材を流通させ、サステナブルな消費活動を推進し、更なる経済の活性化を図ります!
と、政治家の立候補演説の如く言うと聞こえは良いのですが、購入資金調達のための「下取り」です。何を放出するかは“ヒ・ミ・ツ”です。
今はウキウキですが、おそらく2年程したら…
「お客様のご要望にお応えし『OM-3 Black』が新登場!」
ってなリリースが流れるんでしょうね。
😢😢😢
あとがき
ここまで下書き保存した後、先ほど量販店で実機を少しだけ触ってきました。
質感は概ね予想した通りでしたが、マイクロフォーサーズにしてはやや大きいかな…
でも重たくはありません。
ただ気になったのは、レンズマウント脇に設置された色味を調整する「クリエイティブダイヤル」の位置です。
カメラを握った時、薬指や小指に触れるため、指全体で摘まむように持てませんでした。
「このダイヤルに指を引っ掛けられるので安定する」というレビューを見たことがありましたが「マジか?本当か?」と思いました。
同じ位置にセルフタイマーのレバーがあったフィルムカメラの「OM-1」のデザインを踏襲しているので、見た目はここがベストなんでしょうけど…
かつての「PEN F」のように、シャッターボタンの下、OM-3でいうと「OM-3」と機種名が彫られた下辺りにある方が実用的だと感じました。
まぁ、慣れの問題か…
届いたらじっくり「握ぎ握ぎ」してみます。