【感想】己のアイテムと運に命を賭けろ。頭がブッ飛ぶ程の面白さを持つ神ゲー【Buckshot Roulette】
どうも、最近は先生やったりシャドウをシバいたりサイコパワーでボクシングをしている男です。このBuckshot Rouletteというとても300円とは思えないゲームが本当に面白かったので、布教を兼ねて感想を書きます。どうぞよろしく。
ゲームをスタートすると、どこかのクラブと思われる場所のトイレにて目覚めるプレイヤー。特に触れるものもないのでドアを蹴破って先へ先へと進むと、異形頭のディーラーが待ち構える勝負の間へとたどり着く。
言われるままに名前を入力すると中央にショットガンが置かれ、ディーラーが実弾と空弾の個数を宣言してから弾を込める。プレイヤーは常に先手で、ショットガンを自分に打つかディーラーに打つかを選択できる。空弾を自分に打つとターンを継続でき、それ以外だとディーラーにターンが移る。
プレイヤーは空弾を自分に撃ち、そして実弾をディーラーに打つ必要がある、というわけだ。プレイヤーとディーラーにはライフが設定されており、一発くらうごとに1個減る。ライフを全損した方がそのラウンドの敗者となり、プレイヤーがディーラーのライフを全損させるとラウンドが移り、次のゲームが始まる。プレイヤーが合計3ラウンドを勝利すると晴れてゲームクリアとなる。
確率を信じて撃てば、裏切られることもあれば応えてくれることもある。そんなロシアンルーレット特有のスリルを味わえる…。ここまでの説明だけならば「それってただの運ゲーじゃね?」と思う人もいるだろう。違う。Buckshot Rouletteは確かに運ゲーであるが、そこにスパイスを加えることで神ゲーとなっている。そのスパイスとは、最初の1ラウンド目を勝利した先に解禁されるアイテムの存在だ。
砲身内つまりこのターン発射される弾が空弾が実弾かを確認できる拡大鏡、銃身を切ることで1発で2ライフを削る威力に改造するのこぎり、砲身内の銃弾を取り出してリスクなしに銃弾を消費できるビールなどなど…確率を確実に変えうる力を持つこれらのアイテムはゲームを格段に面白くする。アイテム同士のシナジーもあり、これらはあなたをBuckshot Rouletteという沼に引きずり込むだろう。
アイテムはプレイヤーとディーラーにラウンド開始時もしくはショットガンに実弾がなくなった際に2~4個支給され、最大8個まで所持することができる。そうプレイヤーとディーラーに、だ。アイテムをうまく使えば相手に先制攻撃を叩き込み、そのままダメージレースを優位に進められるだろう。そのため常に先手であるプレイヤーはアイテムを与えられた時点で割と有利になる。しかし、ミスったりディーラーに強アイテムが渡るとディーラーは、その賢い行動ルーチンでプレイヤーがされて嫌な行動をとってくる。その賢さで手錠を持つんじゃねぇ。
そのため、2ターン目で優位を取られてそのままじりじりと負ける、行動を縛られてサンドバックにされる、ディーラーに有利になる確率が続いて負けるなどプレイヤーがトイレ送りになることがままある。それでもディーラーに最後の1発をぶちかますためにコンティニューする。シンプルながらアイテムによって生み出されたゲームの奥行き、そして駆け引きに勝った瞬間の快感がクセになる。Buckshot Rouletteはそんなゲームだ。ゲームをクリアした後にはやり込み要素もあり、とても300円のボリュームじゃないマジでいいゲームなのでここまで読んでくれたあなたもやろう。Steemにて好評発売中。
運ゲーに駆け引きを足すとゲームが面白くなるのは数多のテレビゲームやボードゲームが証明してきたが、ここまでのクオリティだとは思わなかった。アイテムの存在も大きいけれど、確率を信じた勇気が報われた瞬間が個人的にはけっこう好き。まぁ、確率が牙を剝くこともあるんだけど。
あとプレイしてみて思ったのが、真剣にやっているからこその没入感がすごい。空弾と実弾、どっちが込められているかわからない状況になった時こそプレイヤーが試される瞬間だ。2分の1で自分を信じるか、それとも自分に回ってきたツケを押し付けるか。逆にディーラーが自分に銃を向けてきた瞬間、息を呑んだり、賭けに勝ってラストヒットが確実になったときに「勝った…!」と冷静に噛みしめるんじゃなく「よし! 勝った勝った勝った勝った!」という感じに余裕のなさが現れたり。タイマンの真剣勝負だからこそのヒリつきが最高。
4月5日に配信されたばかりのこのゲームはすでに圧倒的高評価を獲得しており、コンソール版の配信や先のアップデートにはマルチプレイも予定されているとか。マルチプレイやりた過ぎる…。個人的には先手後手抽選でライフ4がちょうどいいのかな、と思っている。アドレナリンとか真っ先に禁止になりそう。ゲームスピードが速い両者2ライフかつアイテム制限とかも面白いんじゃないかな。あわよくばクロスプラットフォームにならないかなぁ…高望みしすぎかな。まぁ、続報に期待ということで。
勝負の間にある道具や世界観にInscryptionの影響も感じて、正直ゲーム性と世界観合わせて結構好きなゲームなので、繰り返しになりますがぜひプレイしてみてください! マジで損しないと思うので! Buckshot Roulette流行れ流行れ…。
久々に感想記事書いたけれど元の体験が良すぎて筆がめっちゃ進みました。最高。ここまで読んでくれてありがとうございました!