早起きは三文の徳
今朝は5時に何故か起きることができた。
いつも私は早起きができない。どうしてできないのかと言うと朝は漠然とした絶望感に包まれるし体が金属の塊になったように重たくて起き上がる気が起きないからだ。それに夢と現実の間でふわふわしていた方が幸せだし楽しい。(朝っぱらから現実逃避とは…)
朝ちゃんと起きれたのはおそらくメンタルクリニックへ行って病院から処方された薬の効果が少し出てきたからなのだろうと思っている。
今までのことが嘘かのように朝は気持ちよく起きれるし日中はあらゆる変化に気持ちが大きく振り回されることが少なくなったし夜は病むことなく課題や好きなことに打ち込めるようになってきた、と思う。
朝から非常に意欲的だったので準備を早々に終わらせて、授業が始まる1時間ちょっと前に家を出た。
大学に向かって歩く
朝早い時間の外の空気ってなんだか張り詰めたような感じがして自分まで引き締められますね。
歩きながら早起きできた喜びに浸りつつ寝坊したときのことを思い出した。
寝坊、遅刻で怒られてるとき「早起きした方がいいぞ。早起きは三文の徳って言うだろう。」などといわれたことがあった。
…もしかしてこれって見当違いなんじゃないか!?
(※ここでの早起きは三文の徳はことわざとしての由来的なものではなく現代において一般的に使われる意味としてとらえてください。)
朝起きられない病の人に対して早起きはいいぞ~おすすめだ!なんて言ったところで響くはずはないし、まずは起きることが第一目標なんだからそんなこと言われたって困るだけだろう。朝起きられない病の人は違う世界線の話を聴いてるような気持ちになるのでもし朝のすばらしさに気づいてほしいという気持ちから言ってるのであればそのアドバイスは無意味だと思うのでやめた方がいい。
また、これとは違った話だが早く寝ても起きられないのは恐らく精神的な問題だろうと思う。
メンタル改善⇒朝気持ちよく起きられるようになる⇒たまたま早起きできたときに早起きのいいところを見つける⇒早起きは三文の徳を理解
…みたいに朝起きられない人が早起きは三文の徳を感じるためにはまず精神を改善させる必要があると思う。
ことわざが生まれた時代はメンタルに起きる色々な問題を気持ちの問題だと精神論で固められてしまっていたのかもしれないけどそれは時代遅れだ。
…そんなことを考えながら講義室に到着。
授業開始15分前にお掃除のおばちゃんが来た。
「あんまり喋ってたら上司に怒られちゃうわ~」とか「生徒さん勉強しようと朝早く来たのに邪魔しちゃ悪いわね」とか言いながらめちゃめちゃ喋っておしゃべりしていた。なんだかかわいらしい性格してる人だなあと思って話を聞いていた。
話していた内容は、掃除のおばちゃんとして働いていてどんなことがあったのか、お掃除のおばちゃんのスポンサー(?)は誰なのか、私が今通っている大学を作られたときにどんな活動があったのか、その活動に掃除のおばちゃんも参加していてその時はどんな感じだったのか…などなど。聞いていて退屈しない内容のお話がどんどん出てきてすごいなぁと思った。(長年人付き合いしてると会話のコツとか感も鍛えられて面白い話ができるようになるんですかね、、?)
お掃除を終えたおばちゃんは私に「朝早いから甘いものが頭にいいわよ^^」といって私にキャラメルをくれた。三ケ日ミカンのキャラメル。めっちゃ美味しかった。
そして「ありがとうね、楽しかったわ。でもこのことは秘密よ」と言い残し講義室から出ていった。その時おばちゃんは少女みたいな笑い方をしていた。笑顔の魅力は何歳でも変わらないってことですかね。私は普段あまり笑わないのでもうちょっと笑うことを心がけていきたいです。
早く大学に来たらお掃除のおばちゃんたちと仲良くなれるらしい。(ちなみに夜遅くまで大学に残っていたり休日に大学に来たりすると守衛さんと仲良くなれる。守衛さんは攻略済みだ。)
時間帯によって生活する人、活躍する人が変わると攻略できる人も変わる。まるでどうぶつの森じゃないか。
大学に通う楽しみがまた一つ増えた。
これは…早起きは三文の得…!