ポケモン化石博物館レポ in 岩手県立博物館
現実の世界とゲーム「ポケットモンスター」の世界の双方に存在する"かせき"をテーマに、それぞれの世界にかつて生きていた(一部は今も生きている)生き物たちを観察し、比べることのできる企画展「ポケモン化石博物館」が、初めて東北に巡回してきた。
2021年7月に北海道の三笠市立博物館で開始された時からずっといきたいと思っていたこの企画展。
あまりに行きたすぎて、始まって少ししてから、会場でしか販売されていない図録をメルカリで買ったほどだった。
東北での最初の開催地は盛岡市にある岩手県立博物館。
"岩手山を望める丘のミュージアム"というふれ込みに違わない、岩手山の絶景を望める素敵な博物館だ。
話は逸れるが、岩手山然り富士山然り、大きな山には何か心惹かれるものがある。こんなに素敵な山を眺めて暮らせるのは、とても羨ましい。そう思った。
念願のポケモン化石博物館。
土曜日ということもあり家族連れがたくさん溢れていた。
「みんなポケモン好きな子どもたちか。うんうん。」という誰目線かわからないけど後方腕組みおじさんと化しながらにんまりした気持ちで中へ。
もうテンションあがる!
にんまりが溢れて普通に顔に出てた。
キービジュアルから素敵なんですよね。化石ポケモンとか比較的地味な位置付けだったポケモンたちの新規書き下ろし公式イラストが拝めるなんて…
ありがとう公式さん。
展示会場に入る前の博物館エントランスに飾られてあるアマルルガの骨格標本と、岩手県立博物館の目玉であるマメンキサウルスの骨格標本が並んで置かれててもう既に楽しい!まだ入場してないのに!
企画展の中は撮影OKという寛大な心遣い。
でも中身は現地で見た方が絶っっっっ対いいので、写真や説明は割愛します。
ただ、入り口にある「ごあいさつ」がとてもよかったのでそれだけ紹介を。
ここにも書かれているように、今回の企画展は、三笠市立博物館の相場大祐さんという方が株式会社ポケモンに送った1通のメールがはじまり。相場さんが少年時代にポケモンを遊び冒険したことは、今の研究という仕事に繋がっているという。
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さしでがましいことは甚だ承知だが、この想いには、自身で覚えがあった。
2020年、コロナで学校が休校したときにまるオフィスで実施した「気仙沼バーチャル文化祭」。その中の1コンテンツとして、小学生を対象としたポケモンのワークショップをオンラインで実施した。
このワークショップは、ポケモンと現実の生物と比較して生態の違いや類似点を知ることで、身の回りにいる生き物に興味を持ってもらおうと思い発案したものだった。
僕がそうだったように、ゲームのことと現実の世界をリンクさせて、世界中のいろんなことに興味を持ってほしい。そう思ったのだ。
この企画展の文章を読んで、久しぶりにそのことを思い出した。
そして今日知ったことだが、相場さんとは生まれた年が一緒だった。
小学生の頃に「ポケットモンスター赤・緑」を遊んだ世代。ポケモンGOの開発者然り、ポケモンにハマった人たちがいまいろんなコンテンツを提供する側に回っている。なんて素敵な世界なんだ。僕ももっと何かしたい。
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展示も全てがめちゃくちゃ良くて語りたいことがありすぎるけど、ぜひそれは直接見てもらいたいです。メルカリで買った図録で内容は予習していたものの、直接見た時の感動ったらなかったです。百聞は一見に如かず。
そして岩手県開催ということで、岩手で出土した恐竜や久慈で盛んにみつかる琥珀についても説明がありました。1回行った人でも楽しめるかも。
僕は、3、4部屋しかない展示スペースを、たっぷり2時間かけて見て回った。
感動を友だちと分かち合いながら見て回っているグループがあって「いいな〜」なんても思ったけど、人がいたら気にしてこんな長時間滞在できなかったと思うから、一人で来てよかった。うんうん。うん。
終始とても熱い気持ちになったので、文章にして残しておこうと思ったらすごい文字数になってた。
改めて、素晴らしい企画展をありがとうございました。
たくさんの子どもたちに見てもらえたらいいな。
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最後に、あまりにも良かったジーランスの展示だけ。
この大きさ!質量!たまらん!
ジーランスってこんなに可愛かったの!?ってびっくりしてずっと写真撮っちゃってました。きゃわ。
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