腹八分目の心理的安全性を目指す
僕は、大学院でスポーツチームの心理的安全性について研究している大学院生です。
そんな日々、心理的安全性と向き合う僕が心理的安全性について思うことを書きます。
今回のテーマは、「腹八分目の心理的安全性を目指す」です!
心理的安全性って高ければ高いほど良いと思い込んでませんか?
やはり何事も程よい高さがいい。
そんなことをつらつら書いてます。
ぜひ最後までお読みください!
心理的安全性が高い状態とは
心理的安全性が高い状態は、研究でも多くの知見の蓄積がありますし、現場でも心理的安全性が高い状態がどのようなものか体感・議論されている方もいると思います。
心理的安全性は、僕なりの表現をすると、
になります。
そんな、心理的安全性が高い状態を思い浮かべてみてください。
活発に意見が飛び交う会議、発言に対して大きく頷く人々、失敗を責めるのではなく失敗から学ぼうとするメンバーなどなど。
心理的安全性が高いと良いことだらけですね。
心理的安全性が「高すぎる」状態
では、次に心理的安全性が高すぎる状態をイメージしてみましょう。
心理的安全性が高すぎると、無駄に色々なことを話してしまう、周囲のチームから妬みや嫉妬を買うことも考えられそうですよね。
これは実際に、チームの心理的安全性の提唱者であるEdmondson教授も実は論文で少し触れています。
Edmondson教授は心理的安全性が高すぎると、
と述べています。
スポーツチームにおいても、心理的安全性が高すぎると、リラックスしすぎてしまい逆効果だったりする場面があります…。
試合中なのに、心理的安全性を強調していてはリラックスにつながり、程よい緊張やストレスがあった方がパフォーマンスが上がると言われているのに、逆効果になってしまったりします。
まさに、行き過ぎは良くないですね。
腹八分目の心理的安全性
では、どれぐらいの心理的安全性が必要なのでしょうか。
これは、明確な基準や目標数値、目標状態はありません。
チームや組織の環境や状況によって変わってくると思います。
僕が推奨するのは、腹八分目です。
つまり、「高すぎず低すぎず、だけどちょっと高い」心理的安全性が良いと思います。
食事でも、腹八分目が健康に良いとされているように、心理的安全性も八分目がちょうどいいと思います。
身長や体重、性別によっても腹八分目って人それぞれですよね。
さらに同じ個人でも発達段階や状況によって腹八分目って変わりますよね。
組織やチームの心理的安全性も同じです。
ぜひチームメンバーと腹八分目の心理的安全性がどれぐらいなのか、そして、どうやれば腹八分目になるのか、話し合ってみてはいかがでしょうか。