フリー台本『あなたを許します』
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『あなたを許します』
台本・モンタージュ(画像):卒塔婆しお
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卒塔婆しおデス🎩💭
心の傷の深さは、目には見えないものです。
台本は、ご自由にお使いください🍀✨
☟☟☟以下、台本
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『鎖に繋がれたあなたの
冷たい手足と煤けた頬
止まない鉄の雨に傘を差すことも許されず
温もりを伝えることすら叶わない──』
これは、大いなる悲しみだ。
ぼくは本を閉じて晴れた空を見上げた。
誰が彼にこんなことを?
ふと、鼻をかみたくなってポケットをまさぐると中から赤茶色の鍵が出てきた。
そうか、そうだったのか……!
ぼくは、ようやく思い出した。
ごめんよ、ごめんよ!
きみの悲しみに気付けない鈍感なぼくを許しておくれ……!
「今、助けにいくよ──!」
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《内容》
少年は本を読んでいた。
内容は『』にあるとおり、物語の彼はつらく苦しい状況にあるようだった。
少年は考えた。
『誰がこんなことを彼にしたんだ?』
……
ポケットの中の真実(カギ)に触れたとき、
他人事の物語は、現実(リアル)に変わる。
彼を閉じ込めたのは、
悲しみの底へ突き落としたのは、
誰でもない、“ぼく”だった……
少年は、彼を縛る鎖を解きに、彼の元へ走っていくのだった──……
《解説》
喧嘩をした2人がいた。
それは、心が抉られるような大きな喧嘩だった。
時間がたち、1人は立ち直り、仲直りをしようともう1人に近づくが、拒まれてしまう。
(※前者をA、後者をBとする)
Aは、自分と相手との心のギャップに気付き、驚く。
『しばらく1人で考えたいのだろう』と、気長に待つことを考えていたAであったが、
ふと、ある事に気付く。
『責任感の強いBのことだ、今回のことにも責任を感じて苦しんでいるのではないか……?』
そして、それを解決するカギはきっと僕が持っているのだ。
Aは衝撃を受け、Bの心に寄り添う決意をした。
時には、友だちに許しを与えることが、友だちの心を救うカギになることもある。
『あなたを許します』
これは、あなたの友人や恋人、家族など、愛する人を苦しみから救う、魔法のことばかもしれない……。
──卒塔婆しお
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