オーストリアの田舎暮らし~収穫の夏~
Hallo,かぬしゃいです。
すっかり秋の気候になってきたウィーンでは、もう長袖を着ている人がちらほら。そんな様子を見ていたらふと、夏に書き残しておきたかったことがあったのを思い出しました。
それが標題の義理実家での収穫祭です。
義理の実家は、オーストリアのブルゲンランド州にあります。
以前にも記事を書いたので、気になった方はこちらをぜひ↓
日本だと収穫といえば「秋」ですが、こちらは「夏」です。
というのも、主食である小麦は初夏に収穫されますし、こちらでよく食べられている野菜(トマト、キュウリ、ズッキーニなど)は夏野菜がメインだからです。
また、気候も6月くらいから夏の陽気になるため、家庭菜園では7月と8月でメインの野菜の収穫が終わるようになります。
義理実家の庭のお野菜たちも、元気に収穫の時期を迎えました。
野菜はもちろん無農薬。肥料はほとんどあげていないとのこと。お義母さんが毎日手塩に掛けて育てたかわいい野菜さんたちです。
お味の方はというと、みずみずしくておいしいです
野菜だけでなく、果物もたわわに実っております。
家庭菜園とは、概してとても手間のかかるものだと思います。
しかし!果樹に関しては、お義母さんはほとんどほったらかしです。
私が昔住んでいたキルギスもそうだったのですが、湿気が少ないので害虫が少ないということもあり、割と放置していても果実が甘くなるという素晴らしい気候に属しているのです。
ところが、今年は、雨が少なかったため、樹木が折れやすくなっていると言います。実際に、義理実家のプラムの木が一本根本から折れてしまいました。
また、農家に友人がいる同僚から聞いた話だと、ウィーン周辺の穀物地帯では、トウモロコシがカラッカラになっているとのこと。
ヨーロッパを襲っている熱波と干ばつはオーストリアにも暗い影を落としております。
異常気象が毎年起こる昨今、おいしい野菜や果物がいただけることに感謝しながら、採りたて野菜をBBQでいただきました。
果実は量が多すぎるので、基本的にはジャムにします。
ベリー類は、ジャムだけでなく、ケーキにもよく使います。
お義母さんは洋ナシをschnaspと呼ばれるリキュールにするのが好きなので、毎年かなりの量のリキュールを作っております。
そうして、今年も無事に収穫を終え、畑は少し活気をなくしていますが、栗カボチャ(オーストリアではHokkaidoと言います)がいよいよ大きくなってきたので、これからは、お待ちかねのかぼちゃスープの季節です。
9月が過ぎると、少しずつ冬の足音が聞こえてくるオーストリア。
少し寂しいですが、にぎやかな夏の畑とはしばしお別れです。
秋から冬にかけては、ハーブを栽培するので、今はその準備に勤しんでいるところです。
それでは、また次回!