(毎月第1日曜無料開放)癒しを求めてウィーン Museum Hermesvillaへ
ウィーンからこんにちわ、かぬしゃいです。
本日もなかなか暑いウィーンですが、日本の熱波には完敗です…
どうか皆様、体調には充分ご留意下さい。
さて、最近の私はというとドイツ語だったり、再来週に迫った引越しだったり、就活だったり、いろんな細かいストレスが溜まり、絶賛イライラモード突入。
そんな時に必要なのはひとりの時間。
ということで、本日は1人で好きなことをしますと高らかに宣言し、パートナー君を置いて颯爽と家を出たのですが、まさかのマスク忘れ。
恥ずかしながら家に戻ることに…
(ウィーンの公共交通機関ではまだマスクが義務化されています。)
気を取り直して家を出て、標題のWien Museum Hermesvillaに行ってきました。
毎月の第1日曜日はウィーン市営博物館が無料になります。
それはお得じゃないか!!と思われるかもしれませんが、歴史博物館だとか有名な博物館は市営ではないので無料にはなりません。
市営博物館は以下のサイトに掲載されているものになります。
正直申しますと、結構ショボイです。
なので、無職の私はお金を払う気はさらさらなく、無料開放される毎月の第1日曜日を狙ってどこかの市営博物館に訪問しています。
今回の目的のWien Museum Hermesvilla(ウィーン博物館 ヘルメスビラ)の場所はこちら↓
遠い。
しかし、東京に比べたらなんのその。
そもそも会社まで1時間45分かけて通勤していた私にとっては、通勤よりも近い! やっぱりウィーンはコンパクトです。
さて、このWien Museum Hermesvillaはオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ(※)が、愛妻のエリザベス(愛称 シシィ)のために皇室の狩猟場の森の中に建設した館です。ウィーンの堅苦しい宮廷生活に嫌気がさして、一人旅にばかり出ていたシシィは、自然が大好きでした。そこで、彼女をウィーンに留めおくために夫が考え付いたのが、この館の建設です。
1886年に完成し、シシィにも「夢の場所」と言わせた館ではありましたが、残念ながら旅好きのシシィをウィーンに留めるという役割は担うことができませんでした。
※フランツ・ヨーゼフはオーストリア皇帝で最も有名かつ国民から人気のあった皇帝です。現在のウィーンという街は彼によって形作られました。
なお、Hermesvillaの名前は庭にあるヘルメス像にちなんで名付けられたそうです。
さて、行き方ですが、市街地からですと何通りかあります。
私は行きは地下鉄のU4 Ober St. Veit駅 から、54Bバスに乗ってReischergasse でおり、St. Veiter Torの入口から公園に入り、そして帰りはLainzer Torのバス停から56Bにバスで、U4の Hietzing駅に戻るルートにしました。
Ober St. Veit駅を出たバスは住宅地をどんどん進んでいきます。
ここら辺は一軒家が多く、プチ高級住宅地です。いつかは住んでみたいけど、無理だろうし、意外と不便そう(←ひがみ)
そして、バス停に到着!
しかし、なにも無い。
不安になりながらもgoogle mapの指示通り歩を進めます。そこでたどり着いたのがこちらの扉。
えっ…扉が閉まってる…
どうしよう…と、入口でぶらぶらしていたら、地元のご夫婦が「入れますよーっ」と一言声を掛けてくれました。
扉を入ると、そこはLainzer Tiergartenの敷地。お目当てのHermesvillaはこの中にあります。なお、ここはハイキングコースのバリエーションも豊富なようです。
Tiergarten(ドイツ語で動物園)というだけあって、動物もいるそうですが、今回の目的はHermesvillaなので脇目も振らずに直進!
そして15分ほど歩いて漸くたどり着きました。
建物がすごくかわいい!
そして庭のHermesの像も素敵です。
建物の内部が美術館になっており、皇后エリザベス(シシィ)や皇帝フランツ・ヨーゼフが愛用した家具などが展示されています。
なお、説明の文章は全部ドイツ語でした。(なんとか雰囲気はいけた気がする。勉強の成果!)
あまり家具だとかには興味なかったのですが、日本製の陶器を見たのにはさすがに感慨深くなりました。
江戸時代の窯元が作った高級陶器でハプスブルク家の貴族たちが足を洗っていただなんて。
そして、海外との物流が今ほど盛んではなかった時代に海を超えてやってきた陶磁器を100年後に現代の日本からやってきた私が見ているという事実に胸を熱くしたのでした。
そんなこんなで、帰り道も素敵な林をトコトコと。
バス停のLainzer Tor 出口の近くでこんな標識を発見!!
上皇后様も来ていたのか、とまたなんだか感慨深くなりましたし、ドイツ語でTenno-Kogo Stein(天皇 皇后 石⟵石碑のこと)と書いてあるのにはなんだかほっこりしました。そう言うのね…笑
それにしても、標識を立ててしまうほど天皇・皇后陛下(現 上皇后様)の訪問がウィーンでも貴重なものとして扱われている事実にも驚きです。
ということで、本日のお散歩日記はここまで。
ウィーンを第1日曜日に観光する方は、ここまで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
癒しの空間です。
それでは、また次回!