俺の人生の振返り 3-1
「・・・・終わった・・・・俺の人生・・・終わった・・・」
36歳になった時は、こんな言葉で頭が一杯だった。
何とか、職は決まったものの、また文無し一歩手前状態。
失恋は繰り返す、やることなすこと裏目にでる、
そしてやり直すには何もかも手遅れの年になる・・・・どうして、こうなったのだろう。
過去を振り返って、そして考えて、導き出した自分の結論はこうだった。
「俺は生まれつき出来損ないで産まれたんだ」
と。
「出来損ないだから、周りからイジメを受けて当然、バカにされて当然」
そうだ、今までの人生ずっとそうだったじゃあないか。
「・・でも、大学時代の1年間なんてたまたまうまくいったもの、それなのに
『俺も・・・やれば出来るかもしれない』なんて淡い夢を見たバチが下った」
そうだ・・・・・いいことが起きたって、それはその後必ず起きる
悪い出来事をよりよく味わうためのスパイスに過ぎなかったんだ、
そういう風に俺の人生できていたんじゃあないか、それなのに、なんで俺は調子に乗ったんだろう。
分不相応の夢を見た天罰が下った
これはそういう事だ。
「生まれつきの出来損ないのクセに良くなろうとした天罰だ!!!一生苦しめ!!!!」
って。
・・・毎日、毎日こんな思考をしながら仕事をしていた・・・・・。
もう生きていたくない、死のう・・・・でも、どうせだったら、
不治の病に苦しんでいる人とこの命交換できた方が世の中の役に立つな、
もう、俺に生きている意味はない・・・・・
一見もっともらしく思えるけど、自殺をしない正当性をそれっぽく
でっち上げただけなんだな(笑)今から振り返ると。
しかし、ここまで追い詰められると、やはり
このままでは嫌だ!!
という感情が湧き上がってくる。
・・・・そうだ、心理関係の何か、カウンセリングを受けよう、
自分の人生がうまくいかない理由を知りたい、もしそれが分かれば・・・もしかしたら・・・
ここで、「心理カウンセリングを受ける」という一条の光を見出した・・・・・かに見えたが、これが
次の続く、闇への誘いだったことをこの時の俺は知る由もなかった。