俺とゆる体操との出会い ⑨
東京都の新宿区。
飲食店が軒を連ねる長い坂道を上っていく。
そして、また緩やかな坂を下った所に神楽坂ゆる体操教室は有った。
通う教室のサイズは、さすがに道場に比べコンパクトになったが、
そこから坪山先生に、南荻窪の時とは比べ物にならない位の濃ゆいことを
学ばさせて頂いた。
曜日は、木曜日→水曜日の夕方になったが、週の真ん中に通うことで
「水曜日を乗り切れば、ゆる体操で回復できる!」
という張りが、週末まで乗り切れる自信を自分に付けさせてくれた。
(あと、教室に通った後の一杯は相変わらず美味かったし)
そんなこんなで、10年近く通っているだろうか。自分史上最長の習い事になった。その間は当然思うところや、自分の至らなさを痛感することは、色々有る。
それらのエピソードを書くことも出来るが、それはまた別の機会に譲るとして
運動科学がどう世間に浸透していったか、自分の今のスタンスなどを
自分の拙い文章で紹介することで今回のシリーズを締めくくろうと思う。
ゆるトレがスポーツに効果を表し始めた。
ゆる体操を中心としたゆるトレーニングが効果を表したのは、スポーツの世界からだったと思う。
鹿児島県の国立大学である鹿屋体育大学の女子バスケットボール部が、
ゆるトレを部活の練習に取り入れるようになった。部活の練習時間の
半分をゆるトレに割くようになったという。
(バスケットボール部の練習時間は、1日3時間だそうです)
そして、ゆるトレを導入し、5年目に大学選手権で、並み居る強豪を押しのけて
日本一になることができた。
松井浩の特別インタビュー「鹿屋体育大学バスケ部 清水信行監督」
また、関西高校のボート部もゆるトレを取り入れ、全国大会の予選落ちだったチームが史上初の国体5連覇と高校4冠を達成するまでに成長を遂げることができたのである。
松井浩の特別インタビュー 「関西高校ボート部 森川幸夫監督」
そして、世界のメジャースポーツの一つでもある、サッカーにも
運動科学は浸透していった。
日本代表と、ワールドカップトップの国の代表と何が違うのか・・・
カラー写真を使って明確に提示してくれたので、これは説得力あった。
(因みにゆる体操への信頼度が回復したのもこの本があったればこそ)
この本から、次々と高岡英夫先生のサッカー本が出版され、
運動科学の理論を生かしたサッカー漫画も世に出るまでになった。
サッカーと言ったらキャプテン翼世代なんで(歳がばれますな)
スポーツ漫画にしては、身体理論に関しては物凄く、理論的である。
(その分、週刊少年ジャンプのような、スポコン的な熱さを求めている人には向いていない)
腸腰筋関連の話で、呼吸法の話題まで言及したサッカー漫画は、この作品が
始めてではないだろうか。(因みに、現在進行形で連載中であり、今は「股関節の重要性」について取り上げられている。)
草レーサーレベルの実力だったというレーサーが、レーシングドライバーとして
最高峰の世界大会で優勝するところまで、実力を上げた例も有るので、それも紹介しておく。
(これは、14まである長編の記事なので、最初部分だけリンクしておく、ご興味ございましたら、全ての一読をお勧めする)
お弟子さんたちの活躍
高岡英夫先生だけでなく、お弟子さんたちも、段々と活躍の場を広げていく。
運動科学総合研究所が開発した
「達人調整」
も世に出始め、本部教室ではお弟子さんの方が有料の達人調整個人施術も営業していた。(現在は、運動科学総合研究所での営業は終了し、身体調整室として独立)
身体調整室のHP
また、ワインの分野では、「ワイン」が持つ身体意識から
味わいを可視化する「テイスティングデザイン」を世に出すことで
ワインの味わい方に新しい試みを世に問うている。
BODY AWARENESS OF WINEのHP
自分が通っている神楽坂ゆる体操教室では、
という事で、小学生向けのゆる体操も並行して教えている。
小学生は、すぐふざけるし、じっとしてられないから、先生かなり
苦労されたと仰っていたけど、もし、自分が小学生4年生の時に
悠真塾でゆる体操や、空手道を習っていたら・・・・きっと
人生変わっていただろうなあ、と思う。
運動科学総合研究所の今の状況
今までは、本部での高岡先生の月例講座と、年に数回開催される集中講座が有り、もし高岡先生の講座を受けたい場合、地方在住者は、大阪か、東京都内まで出てこなければいけなかった。
しかし、今の社会情勢に鑑み(個人的には疑問視も多いけど)
運動科学総合研究所の講座は映像講座に切り替わり、インターネット環境さえあればスマートフォン一つで高岡先生の講座を受けることができる時代になった。
21世紀に入ってから21年・・・こうして振り返ると、本当に変わってきたんだなあ、とつくづく思う。
俺氏は、これからゆる体操で何処に向かうか
自分のゆる体操への取り組みについては・・・
週に一度の神楽坂ゆる体操教室
月に一度の身体調整室での身体調整
それでも、お金に余裕が有ったら、高岡先生の映像講座を自宅で受ける
(当然、それ以外でも起床後や、帰宅後の自主的にゆる体操をやって
コンディションを整えている)
もうちょい、少ないトレーニング時間で、最大の効果を上げることはできないか
ということを模索しつつ、ゆる体操にどっぷりハマっている毎日だ。
独身男性が(といっても、もうそんな歳でもないのだが)こんなことでいいのかしら・・・という危機感はかなり持ちつつ(笑)それでも、上達を目指して
日々是精進の毎日である。
20年前だったら、
「本質力を上げて、声優として売れてやるんや!」
と鼻息荒くしていたが、今はそういった身を焦がすような目標というのが
見付かっていない。
あ、でも、ゆるトレで培った本質力で、彼女を作るってのもアリかな
・・とそんなことを思いつつ、ゆる体操に楽しく取り組んでいる日々である。
(追記)
DS討論会で、言われていた
トンデモ発言があることを知りながら、高岡理論や、DS理論の信奉者は、
「高岡英夫の妄想を信奉するカルト信者」
という書き込みに対し、今の俺のスタンスを述べる。
「これだけの体系を作り上げ、(時間はかかっているにせよ)
お弟子さん達も育っているのだから、インチキはないな。」
という事で気にしてません、カルト信者と言われても、それも
気にしません。凄さはお弟子さんを通じて、十分身体で味わっているし。
トンデモ発言は、確かに殆どなくなりましたが、高岡先生、ご自身の
仰天エピソードを良く披露してくださって、ついも先月発行された月刊秘伝誌
に若き日のエピソードを語られている。それをお読みになったうえで、
信じるか信じないかは貴方次第
でいいんじゃないでしょうか。