今が歴史的な転換期である理由
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これまでの人類の歴史の中で、最も大きな転換期はルネサンスでした。
以降、人類は『近代』という時代に突入し、さまざまな技術を発展させてきました。
そして、今、わたしたちはルネサンスに勝るとも劣らない歴史的な転換期にいます。
ルネサンスの特徴は、『逆算・逆転』でした。
通常、わたしたちは時間の経過と共に、起きている現象を把握していきます。
敢えて言えば、それは『順転』であり、順番通りの認識です。
一方、近代的な思考は、未来の結果から現在を『逆転』で考えます。
ルネサンスにはさまざまな技術や思考が生まれましたが、コペルニクス的転回にせよ、ダ・ヴィンチの線的遠近法にせよ、グーテンベルクの活版印刷術にせよ、すべて『逆算』の賜物でした。
そして、わたしたちは、そうした技術や思考を使って現代を生きています。
今、起きようとしているのは、それに匹敵する、あるいはそれを超える『逆転』です。
具体的に言えば、19世紀以前の世界では、『物』が先行し、そこから『情報』が汲み取られていました。
しかし、本当は、情報が先にあって後から物が生成されるんですよね。
遺伝子情報によって、生命が形づくられるイメージが最もわかりやすいと思います。
20世紀は移行期間でした
そのことに、気づく人は前世紀中に気づいていました。
ビジネスの世界では、それが『成功法則』であり、スピリチュアルな世界では『引き寄せの法則』と呼ばれます。
科学の分野では『量子力学』であり、人文学の象徴はミシェル・フーコーの『言葉と物』でしょうか。
ただし、それらはそれぞれの分野にかなり深入りしなければ、身につけられる感覚ではありませんでした。
その意味では、プレ・ルネサンス的だったと言えるでしょう。
どの分野でも、最初は極めた人だけが恩恵を受け(=小乗)、やがて誰もが救われる道(=大乗)がひらかれます。
メタバースやNFTに代表されるweb3は、そうした感覚を身近なものにしてくれる大乗の道なのです。
つまり、バーチャル(情報)が先行し、後からリアル(な物や人)に結びついていく世界ですね。
これまた早い人は、20世紀の最後のデケイドには、その可能性に気づいていました。
インターネットの未来から、逆算ができていたわけです。
今を楽しみましょう 😊
メタバースにしても、NFTにしても、技術的には一層高度になっていますから、そっちから入ろうと思えば、怖気づいてしまいます。
しかし、原理はわからなくても、使うことは可能です。
一体、スマホのカメラの仕組みを理解して使っている人が、どれだけいるでしょう?
かくいうわたしも、なんであんなに薄いもので画像が撮影できるのか?
さらに言えば、ズームまで効かせることができるのか、よくわかりません。
同じように、web3の細かいプログラムがわからなくても、その恩恵にあずかることはできます。
人と人、人と物との出会いは、今後ますますバーチャル空間が先行していくことになるでしょう。
noteでの出会いもその一端であり、その先に待っているのが人類史上最大の逆転『情報の先行が当たり前になる世界』です。
さらに言えば、かつてはリアルな空間の一部にバーチャル空間がつくられていましたが、今後はバーチャル空間の方がはるかに広大になっていきます。
何しろ、原理的には無限大ですから。
『太陽のまわりを地球がまわっている』という認識が常識になったように、『バーチャル空間の中にリアルがある』認識が当たり前になるでしょう。
せっかくそのど真ん中にいるのですから、そのムーブメントを楽しんでいきたいですね。
早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け
みんなで行くには進め方が大切です 😊
ちなみに、現在、わたしが自分のメタバース画廊をつくったSpatialというサービスの講座をつくりました。
関連ページを掲載しますので、ぜひ覗いてみてください。