39/アメリカが踏み込んでしまった泥沼
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【記事のポイント】2つの世界大戦を通して、世界のリーダーとなったアメリカは、一方で巨大な軍需産業を抱えたまま、その後も戦争をくり返すことになります。特に、ベトナム戦争は大きな傷痕でした。
第4章/8. アメリカとベトナム
1960年代のアメリカには、アポロ計画以上に重い問題がありました。
泥沼化し、国民に巨大なトラウマを残した、ベトナムとの戦争です。
正義も成果もなく、恐怖と屈辱だけを刻んで敗戦した、アメリカ史上最悪の戦争でした。
その費用は、ざっと1500億ドルと言われています。
アポロ計画の実に5倍もの支出でした。
その結果生み出されたのは、200万人をこえるベトナム人の戦死傷者。
30万人の行方不明者。
散布された枯葉剤(ダイオキシン)は、100万人に被害を与え、今もなお影響を残しています。
1400万トン以上の爆弾が投下され、200万発の不発弾や地雷が残っています。
それでもアジアの小国ベトナムは勝利しました。
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