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ゴッホの知られざる義妹

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フィンセント・ファン・ゴッホは、『炎の画家』と呼ばれることもあるアーティストですが、実はとても知的で、美しい絵をたくさん描いています。

特に、メトロポリタン美術館の『アイリス』は秀逸ですね。
わたしは、美術史上、最も美しい作品の一つだと思っています。


という認識を持っているわたしでも、やっぱり「ゴッホはちょっとおかしい」と捉えていました。
その認識が、ながらさんの記事を読ませていただき、大きく変わったので、今回はその感謝をづつってみたいと思います。


わたしが、ゴッホを『おかしい』と思っていたのは、伝えられている奇行によってはなく、その絵具の使い方でした。

というのも、油絵具って、とっても高いんですね。
バーミリオン(朱色)などは、チューブ1本で3,000円くらいします。
絵具セットではなく、チューブ1本です。
発色のいい油絵具は、それ自体としてすでに芸術品と言えるでしょう。

そんな油絵具をあんな風に使えるなんて・・・


しかも、晩年のゴッホは弟の仕送りに頼っていましたから、その状態であれほど鮮やかな絵が描ける(ということは、発色のいい絵具を存分に使った)のは、やっぱりちょっと『普通じゃない』と感じていたわけです。


しかし、ながらさんの記事で『ゴッホが、一方的に弟に頼っていたわけではなかった』ことを教えていただきました。
弟もまた、兄を慕い、兄によって生かされていたのだ、と。

さらには、弟の奥さんの愛と聡明さもに驚かされました。



ゴッホが奇行に走ったことも事実ですが、そこからおもしろおかしい人物像だけが独り歩きしてしまうのは、もったいないですね。
自戒もこめて、思います。


noteにはたくさんの素晴らしい発信をされる方がいらっしゃいますが、それらがつながることで、全体として『円満なる知』が形成されることは同時代を生きる楽しみです。

ながらさんの文章はとても読みやすく、あまり知られていない逸話も一杯。
ぜひ、ご覧ください ▼▼▼


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊

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