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リアルは鼻と口を隠し、メタバースは目と耳を隠す

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コロナの脅威はおおむね消えつつあり、世界では『外出時のマスクは不要』の国が増えています。
ただし、日本では、マスク事情はしばらく今のままではないでしょうか。

花粉症対策などもあり、もともとマスクをよく使う国民でしたから 😊
実際、わたしもここ2年ほどしっかりマスクを使っていたら、ほとんど花粉症の症状が出ませんでした。
以前は、面倒くさがって『したり、しなかったり』だったのですが、コロナの影響で外出時にきちんとマスクをしていたら、本当に楽だったんです。


とはいえ、酸欠による脳への悪影響から、マスクを危険視される方もいらっしゃいますね。
ここでは、その議論に深入りをしませんが、賛否両論があることは踏まえておきたいと思います。

というのも、『日本はしばらく今のままじゃないか』と思う理由は論理的な判断ではなく、『みんながしてたら、取りづらい』からです。
よく知られた、国民性を表すジョークが思い浮かびます。


ある客船が沈没しそうになりますが、十分な救命ボートがありません。
船長は、女性や子供を優先的にボートに乗せたいので、国民性を利用して男性客に声をかけ、海に飛び込んでもらおうとします。

アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」
フランス人には「飛び込まないでください」
日本人には「みんな飛び込んでますよ」と。

あと、そのパロディで、関西人には『阪神が優勝しましたよ』なんてのもありますね 😊

ともかく、日本人は『みんな』の圧力に弱いわけです。


さて、それはそれとして、今回わたしが指摘したいのは、リアルなマスクが鼻と口を隠すのに対して、メタバース用の装置が目と耳を隠すことです。
現実空間と仮想空間で、ちょうど逆の感覚器官が隠れる『マスク』を使うんですよね。

鼻と口を隠すリアルなマスク         目と耳を隠すメタなマスク  


さらに言えば、宇宙空間ではフルフェイス(=顔全体をおおうマスク)を使いますから、すべての感覚器官が隠れます。
以下は、そのことをまとめた図解です。

だから?


いや、特に結論はないんですが、『おもしろいな』と 😊

しかも、この時代に最も影響のある人物がイーロン『マスク』であるにいたっては、『ちょっと、でき過ぎてるな』と思うわけです。


ちなみに、近代主義の発祥である西欧では、それらの感性(モダン、アヴァンギャルド、デカダンス、キッチュ、ポストモダン)は『素顔』でしたが、日本では『仮面』だったと言えます。
なぜなら、似て非なるものだったからです。

少しだけ宣伝になりますが、わたしの『モダンの5つの仮面』は、その詳細を1970年代のテレビマンガと美術史の対比で解説しています。
ご興味わきましたら、この機会にどうぞ。


そして、もし『21世紀がマスクの時代』であるならば、そのイメージは日本にとって追い風かもしれません。
善くも悪くも、わたしたちはマスク仮面好きですから 😍


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け。

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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世の中に、笑顔のあふれる人を増やしたい、と思っています。


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