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『可能性しかない』 2つの意味
最近は、子供の歯が抜けた時に、屋根や縁の下には投げないで、枕の下に置いて寝るのだとか。
すると、トゥース・フェアリーが来て、コインに変えてくれるそうです。
しかも、そのコインがセットで売られていると知って、のけぞりました。
#なんだ、その習慣!
さて、タイトルの『可能性しかない』2つの意味について。
これ、Web3の議論が分かれた時に、同じ言葉が逆の意味で使われていて「おもしろいなぁ〜」と思った事例です。
伊藤穰一さんなどのWeb3肯定派は、すばらしい未来が開けていくという意味で「もう、可能性しかない」と言っていました。
一方、ホリエモンなどのWeb3否定派は、「そうは言っても、実績何にもないじゃん」ということで、「そこには、可能性しかない」と笑った。
ほとんど同じ文脈で、まったく逆の意味に使われていたんです。
ただし、これは文節だから珍しい現象でしたが、単語レベルではしょっちゅう起きています。
よく指摘されるのは、『やばい』ですね。
『やば』は、漢字で書くと『厄場』。
不吉な字面ですが、もともと牢屋の看守がいる部屋のことでした。
で、囚人にとって看守は厄介なので、看守が近づいてきた時に「やばい」と言っていたのが語源だとか・・・
ですから、もともとは(年配の方が感じるように)良くない意味だったわけですが、今では良くても悪くても、心が動いた時に「やばい」と言いますね 😊
そんな風に、言葉の意味はまったく逆になったりしますが、厄介なのは『無理が通れば道理引っ込む』。
一度意味が逆転してしまうと、正しい意味に使おうとしても、話が通じなくなります。
顕著な例は、『役不足』でしょうか。
『役不足』というのは、もともとは、俳優が特定の演目での役割に不満を持った時に使いました。
つまり、自分にはもっと実力がある「=役が足りていない」と意味だったのが、いつしか謙遜の意味で使われるようになり、今ではすっかりそっちが定着していますよね。
その誤用を、本来正しく言い表すのは『力不足』です。
ちなみに、『二枚目』『三枚目』というのは、歌舞伎のイケメンは2枚目に名札がかけられ、お笑い役は3枚目にかけられたからだとか。
言葉の語源と変化はおもしろいですね。
それは、誰か一人の知恵ではなく、集団心理のような活動です。
早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け
みんなで行くには進め方が大切ですね 😊