![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76424160/rectangle_large_type_2_32f62b10732f7e53a32113cef2021d73.png?width=1200)
45/たくさんの『3』
<2,684文字>
【記事のポイント】1973年に関しては『3』にまつわるアレコレを取り上げてみました。3つの要素はお互いに牽制しあい、運動の予感と均衡という矛盾した印象をつくり出します。
第5章/4. 1973年と三づくし
第二次世界大戦の勝利によって圧倒的優位を確立した国の文化、アメリカン・ポップは世界をかけめぐり、明るく楽しい幻想をまき散らしました。
反面、近代芸術の常として、隆盛を誇った文化には必ずアンチテーゼが生まれます。
ポップアートの軽薄さを糾弾するかのごとく、ストイックで難解なアートも流行し始めました。
コンセプチュアル・アート(概念芸術)と呼ばれるジャンルであり、その開祖はダダイスムの巨匠マルセル・デュシャンでした。
デュシャンは「絵画は網膜的に堕した」という言葉を残しています。
かつて絵画は、何かを意味する記号体系でしたが、印象派以降の絵画は、ひたすら目にとっての刺激を追い求めるようになりました。
表面的な美しさに心を奪われ、意味の奥行きを失っていったのです。
そうした現象に対して、「20世紀最高の知性」と言われる人物(そう指摘したのはアンドレ・ブルトン)が、漏らした嘆きでした。
要するに、目の刺激を追い求めるだけでなく、もう少し頭を使いましょうよ、というわけです。
コンセプチュアル・アートは、美的な問題ではなく、ものの在り方を見つめる芸術でした。
ここから先は
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66411821/profile_8c1e0c01d6ee4757104b51d8d48b721d.png?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
文化史的セルフイメージ・アップ
マインドブロックをつくり出しているのは、自分自身です。それが腑に落ちると、すべては一気に好転し始めます。ただし、つくり出す過程は『自分一人…
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66411821/profile_8c1e0c01d6ee4757104b51d8d48b721d.png?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
モダンの5つの仮面/日本人が歩いてきた道
日本人の意識が、なぜ1970年代に大きく変わったのか? それは、ビデオの登場によって映像の視聴体験がまったく別の形になったからです。 ビデ…
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?