セミナー・会議等人前で話を伝えるときに気をつける5つのこと
私は人前でお話しすることが苦手ではなく、セミナー講師等の仕事を積極的に受けています。
今まで『やさしい相続のいろはのい』、『相続事業承継の耳寄り情報!』、『家と土地にまつわるABC』、『経営者のための相続・事業承継セミナー』等の、司法書士の専門性を活かした多数のセミナーで講師をつとめました。
それらの経験から、人前で話す時に気をつけたほうがいいことを5つにまとめてみました。
① 声をはる
すごく初歩的なことですが、何かを伝えようとするときには、まず相手に届くようにお話ししなければいけません。
大声で話すというよりは、「はっきりと明瞭に」話すというイメージです。小さな声でもマイクがあれば声は届きますが、ボソボソと何を話しているか分からないような話し声だと、拡声してもやはり何を言っているのかわかりません。話している内容に自信が無いのかなと思ってしまいます。マイクがない会場もありますし、普段から声をはって話すようにしていれば、マイク等の機器トラブルが起きたときも安心です。
② 伝えたいことは一言でまとめる
お話しするのは、相手に伝えたいことがあるからです。セミナーなどは、話し手と聞き手に情報格差があることを前提としているので、長い話をしたとしても、伝えたいポイントは一言でまとめられるようにしています。
あれもこれもと欲張って情報を詰め込んだセミナーは、話す側は満足しても、聞き手が消化不良になる恐れがあります。聞き手に「結局何が言いたかったのだろう」という感想しか残らないことですのです。
よく、「最高のプレゼンはプロポーズに学べ」と言われます。プロポーズするときに、相手に美辞麗句を並べたり、愛の言葉をささやいたりしたとしても、結局言いたいことは、「結婚してください」ですよね。このくらいの簡潔さが必要だと思います。
③ 間を取る
実はこれが一番大事かもしれないのですが、必ず『間』を取ることです。いくら面白い話であっても、間を上手く取らないと話がだれてきます。
話にリズムをつけるとか、アドリブ感を出すと言い換えてもいいかもしれません。資料を読んでいるだけでは聞き手は飽きてしまいます。
今度、人前で話す時に、3秒くらいでいいので、試しに話の区切り目に沈黙してみて下さい。聞き手はこちらを向くと思います。
④ 時間・枠を意識する
セミナーであれば、制限時間は最初から決まっているはずなので、枠内におさまるように情報のボリュームを調整します。話す分量と時間のバランスを意識するということです。
そうすれば「本筋から脱線して終わり」「制限時間を大幅にオーバー」「(しきりに腕時計をみながら)エー時間もないので次に進みます」などは無くなるはずです。
特に、「時間がないので」という言い訳をしながら話す人を見ると聞き苦しいなと思います。時間があるとかないとかは聞き手には一切関係ないことです。
⑤ 感謝の気持ち
聞いてくれてありがとうという感謝の気持ちがあったほうがいいです。感謝の気持ちは言動の端々に現れてきて、聞き手に伝わります。
また、感謝の気持ちを持てば、緊張も少し和らぎます。私の話を聞いてくれてありがとうという気持ちは緊張とは程遠いものです。そのように思い込んでみてください。
以上、人前で話すときに気をつけること5つでした。何か1つでも参考にしてもらえれば幸いです。