『読書バトンを読む』issueからはじめよ
世の中の問題のほとんどは表面的で、本質を捉えたものではない。という本書が理解できそうで、できてない感じがするので書評を書いてみます。
ざっくり学んだ事としては、
・仕事の優先順位付け方
・頑張ったという根性論は成長に繋がらない
・前提を疑う勇気と判断力
・トラブルへの免疫力
・推進力のパワーバランス
・理解するというのは情報を繋ぐ事
・個人の見解よりも本書の引用が多いかもm(_ _)mまた本書の思惑通りの解釈が出来ていないかしれません。その場合にはご指摘いただけると助かります。
何に答えを出すべきか?をブレなく考える
これは仕事への優先順位に大きく関わってきて、何を解決するために、どんな問題提起をするのか?という解釈です。ちなみに
本書ではイシューとは、・2つ以上の集団の間で決着の着いていない問題・根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題
と定義されています。また、バリューのある仕事とは何か?という知的生産性の側面からもアプローチされていて、ここには「イシュー度」「解の質」という2軸によって解説されていきます。
全編を通してこの2つの軸の精度を高めていくためにフレームワークを用いたりして進んでいくため、フレームワークだけ知っていても意味がない。
また、悩む事を考える事と勘違いしてしまい、答えの出ないものに貴重な時間を使ってしまうというのも大切。
悩む=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること
考える=「答えがでる」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てる
この悩むという行為はとても厄介で、「答えが出る・出ないに関わらず、この問題に向かい続けることが大切」などという意味不明な価値を見出してしまい問題点を別のものにすり替わってしまっている点。
これは気をつけたい。
悩み始めたら休む。チョコ食べる。
一生懸命頑張りました!は「犬の道」
努力や根性で大量の仕事を、大量の時間や残業を使ってバリューを高めようとしてもそれは本質的では無く、自己が成長したと錯覚してしまう道。
世の中にある「問題かもしれない」ことは総数を10とすれば、本当にやるべきことは2か3くらいだ。※一部省略して表現してます。
おおよそ、8か7の仕事はやらなくても良い、もしくは後でやって良いことになる。達成感や時間浪費にしかならないという点が重要。
また、大量にある問題点を整理して、最も解決すべき問題点から着手していくという考え方が大切になってくる。
将来、部下ができたとして、「一生懸命頑張れ」「やるしかねえんだよ!」などの方法でしか仕事を教えれない人になってしまうので、ここは特に重要かもしれない。
働いた時間ではなく、「どこまで変化を起こせるか?」によって対価をもらい、評価される。
残業をしろという事ではなくプロフェッショナルのスイッチを入れろという事。いつまでも新人ではダメということ。
その前提は本当に正しいのか?
例として「地球温暖化が著しい」という問題があったとしても、これは本質的な提起にはなっていないということだ。
地球上の場所によって、温暖化のスピードや解決すべき問題点は違っていて、実際に施工していくものも変わってくる。
本書からの例は下記
こういう時には提起した問題に対してSo What?を投げかけてイシューの見極めを行う。
実際、「ネコは可愛い」というざっくりした問題を提起してみたのだけど、1人では解を出せなかった。
ネコに関して、飼っている、獣医、ブリーダー、Instagramなどさまざまな一次、二次ソースからのインプットが必要になる。
So what?を行うときには複数人が推奨されている。たしかに。(笑)
その前提は正しいか?解決すべき問題か?をさまざまな視点から観察すべきだなと。
セグメントごとでどんな動きがあって、それらの規模感を正しく捉えれる情報の探し方、リサーチ力(=行動力)も大切。
トラブルへの免疫力・余裕ができる
少し脳科学の領域ですが、脳は「意味がある」と思うこと以外は認知できないと言われています。
その判断は「そういった場面にどれくらい遭遇してきたか?」によるらしいです。
確かに、一度経験したトラブルは二度目の方が問題解決までの時間は短い。むしろトラブルと捉えずに、「想定の範囲内」として捉えることが多いと感じます。
また仮説をいくつか立てることによって、起こっていない事態に備えることもできる。
そのためには今あるデータを正しく読み取る力も必要で、データがあるのに使ってない状態の場合には積極的にデータに触れさせて、議論を重ねてみるのも試みとして面白いかなと。
また、言葉で表現することも強く推奨されていて、そうすることで、問題がある程度見えてくることもある。考えているだけでは誰にも伝わらないと一緒かな。これは徹底したい。
明文化は大事。
仕事を前に進める力(推進力)は丁寧になりすぎない事
仕事が停滞する場面というのも珍しくありませんが、その原因として1回で100%やそれに近いものを目指してしまっているケースを目の当たりにします。
失敗したくない、良いものを作りたい!という思いからだと思うけども、方法としては最良では無いかな…
卓上の空論で話を進めていて、考えるフリをして長い時間悩んでいることが多い。
結果的に時間も足りなくなり、生産性が下がってしまい、スピードはおろか完成度まで落ちてしまうという結果になってしまいがち。
本書では、60%の完成度の状態を再度見直して、検証サイクルを回すことで80%の完成まで半分の時間で到達してみようという提案がされていました。
まずは行動するという部分にも該当して、行動した結果得られたエラーを検証し、漏れの少ないバケツを作る感覚。(よくマーケティングなどで使われる例)
仕事は、イシューを捉えて、バリューある仕事へと回していけばレベルアップ、アップデートしていく。この経験は全スタッフにしてもらうべきだなと強く思います。
自信にも繋がる。
理解するという事は情報繋ぐこと
自分の知らないことにたいして答えが出せないのは当然かもしれないが、答えだすために何を知ればいいのか?を考える事はできるし、そうすべきだとも思っています。
センスは知識という、水野学さんの本からも言えるように、ゼロからアイデアを生み出している人もいるが、大半はアイデアを繋いで新しい価値を生み出しているのである。すなわちセンスとは知識。
※個人的に好きなだけw
知っている事だけに囚われずに、一般常識を捨てて物事を捉えていくことを共有できたら最高かな。それをチーム単位で。
まとめると
・Webデザイン
・メディア立ち上げ
・商品開発
・都市デザイン
・SNSマーケティング
何かを始める前に、大前提として知っておきたいと感じたissueからはじめよ。
全人類に必要なのでは説があります(笑
特にチームリーダーはこれらをスタッフに的確に指示できるように、スタッフはリーダーが何を目指しているのか?を理解するために必要な「スキル」だなと感じています。
最後にこの本をおすすめされていたgoandoさんに感謝します。バイブル感じました。