熱伝導スプーンからはじまった行動観察
行動観察というのを少しやっていて、モノを見てその開発に至るまでの行動を勝手に想像するというものです。
今回は「スプーン」で、家にある「熱伝導スプーン」こいつの行動観察をしていきます。
熱伝導スプーンは主に冷凍庫から出したばかりの「アイス」を食べるときに活躍していて、カチカチのハーゲンダッツもスクッとすくえます。最高
なので「アイスを食べる」という行動を言葉にしていきました。
観察第一段階
まずは簡単に流れを把握。
・冷凍庫からアイスを出す。
・スプーンを用意する
・アイスの蓋をあける
・食べる
こんな感じでしょうか。このままだと人間味が無い観察になっていて、何かに気がつく観察では無いかなと思うのでもう少し詳しく行動を見ていきます。
観察第二段階
・アイスを買ってくる
アイスを冷凍庫から出す
・少し柔らかくする為に時間をおく
スプーンを用意する
・アイスとスプーンを持って椅子に座る
アイスの蓋を開ける
・蓋に付いたアイスをなめる
食べる
個人的なアイスを食べるまでの行動はこんな感じです。先ほどの説明よりかなり詳しくはなったかな。当てはまらない部分がある項目もあると思いますがあしからず。
この一連の流れの中で、もっとも省きたい行動は「少し柔らかくなるまでおく」
待てない性格なので、すぐ食べたい!と思ってますが、アイスによってはスプーンが曲がるくらいに硬いものもあるんですよね・・
この「少し柔らかくなるまでおく」という行動を見事に解決してくれたのが、最初に出てきた熱伝導スプーン。
アイスを食べるという行動をよく観察した商品だと思っていて、このアイス美味しいんだけど硬いから・・というもどかしさから解放してくれました。
行動から製品の特徴を考える
製品を作るとき、作ったあとにどうやって使われているか?という行動をよく観察していくと、その製品をより快適に使えるモノのアイデアが湧いてくるのかな。と
もちろん何に使うモノなのか?をわかった上で観察だったので考えやすいものだったけれどもw
中には、カチカチのアイスに負けないより硬いスプーンを作るぞ!というメーカーもあったかもしれないし、熱伝導スプーンという熱が伝わりやすい素材着目して製品化したメーカーがあったり。
観察視点と知識が見事にマッチした製品だなぁ。熱伝導スプーンって。と感心。
当たり前の事を言語化してみるのって大事
アイスを食べる。を言語化しようなんてほとんどの人は思わないし、スプーンで食べてね。というサポートしかできないんだけど、細かく観察していくと何かヒントが隠れているかも。
今の仕事の内容も一度は雑に流れを書き出して、その後に細かく何をしているか?を見ていく事で良いアイデアが浮かんできそう。
とりあえずハーゲンダッツ食べます。