【会計処理メモ】消費税(インボイス)とポイント支払い
実務の中で、「あれっ、これどうなるんだっけ?」と思ったことをメモ的に残しています。
今回は、消費税とポイント支払い(買い手側)の処理についてです。
まずは、ポイントの定義から。
ここでは、物やサービスの購入時に企業が(独自または複数社共通に)購入金額に応じて発行するもの、かつ購入時に使うことができるものであるとします。
改めて調べて分かったことですが、取引の中で“ポイントを使う”という行為は、次の2種類に分けられます。
①ポイント値引き
物やサービスの価格そのものを下げたのと同じ効果になります。
なので、インボイス等では、合計金額の前にポイント値引き額が表示され、引かれた金額に応じた消費税額が記載されます。
②ポイント支払い
物やサービスの対価として、現金等で支払う代わりにポイントを使うイメージです。
そのため、インボイス等では、合計金額の後にポイント支払い額が表示されます。消費税額はポイントを使う前の合計金額に応じた額が記載されます。
※会計処理に注意が必要なのはコチラ。
ポイント値引きの場合は、差し引かれた最終的な金額で仕訳すればよいのですが、ポイント支払いになると、処理が異なります。
ポイント支払いでは、まず、ポイントを使う前の総額で仕訳ます。ただそうすると、借方と貸方に不一致が生じます。この不一致分がポイント支払い分になるわけです。
このポイント支払いは、雑収入などで受けます。
このとき、雑収入で受けたポイント支払い分は、現金等の代わりに支払った手段でしかないので、消費税区分としては、「不課税売上」となります。ここが気づいていなかった一番のポイントでした。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6480.htm 国税庁タックスアンサー