待つ日
今いる場所が
やがては抜ける 長いトンネルの中間地点か
それとも
行き止まりの洞穴奥への途中なのか
分からなくなったときは 立ち止まる
アタマで考えるのを すっぱり やめて
シャカリキに調べるのを きっぱり やめて
五感プラス第六感に頼ってみる
むやみに 進まず その場に 身体を横たえ
ただ 感じとることに 集中する
水滴のつたう音は 聞こえるか
何かの匂いは感じるか
手に触れる土は乾いているのか 湿っているのか
暗闇の奥に ぼんやり見えるものはないか
頬をかすかに撫でる空気を感じられるか
猪突猛進に 全力で進めるときは 進む
もし 先の道に 迷いが生じたら
今 いる この場所に きっと手がかりがある
淵に沈む 鰐のように 龍のように
ただ じっとひそむ時間
五感と第六感をフルオープンに
歩んできた道を信じられるのを 待つ
自分のこころを信じきるまで 待つ