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あなたの値段、おいくらですか?

突然ですが、東京都の平均年収をご存知でしょうか?
そして、今あなたの年収はいくらかご存知でしょうか。
そもそも、自分の年収に興味ありますか?
あなたの会社は、年収を毎年提示してくれますか?
その提示された想定年収、ほんとにその金額払われていますか?

意外だったのは、自身の年収を正確にご存知ない方が割と多いということ。
月収には興味があっても年収換算したことがない人がそれなりにいるんですね。

今日はそんなお金の話。

最近、転職サイトでよく見るのが、月収アップの広告です。
特殊な技能を保有している人なら年収アップを見込めますが、普通の人がそんなに簡単にアップするものでしょうか?

実際、そんなにアップすることは見込めないでしょう。

25万の月収が転職で30万に上がった!と喜んでいる人も、賞与との合算で年収ダウンてことが可能性としてはありえます。

そもそも、企業が給与決定をするにあたっては、給与原資や分配率などを鑑み賃金テーブルなどをもとに各企業の計算ロジックに基づいて年収を試算していきます。
いくら多く払いたくても原資がなくては話にならないですし、原資があっても払う気が雇う側になければそのお金は、別のことに使われます。

会社としてはできる限り安く雇いたいし、ベースアップは極力抑えていきたいと考え、逆に社員はできる限り高い年収で仕事をしたいという、相互の思惑のせめぎあいの中で給与の支給額は決まっていきます。
そして、転職オファーは前職での年収と同等額に据え置かれることが一般的なのです。

さて、話は変わりますが、年収がその人の価値みたいに語られることが多くあります。
1000万以下の人とは結婚したくないという人もいるというのは今は昔の話でしょうか。
ま、少ないよりは多いほうがいいのは確かですが。

しかしながら、ビジネスモデルやその企業の思想、文化によって定められる給与水準は大きく変化することを考えると、年収で人の価値を判断するのはやめておいた方が良さそうです。
そもそも、【私の成果は適切に評価されていない】でも書きましたが、評価制度を含む給与決定プロセスに欠陥があることも非常に多いので、金額だけでは決してわからないのです。

逆に収入を多くすることだけを目的とするならば、業種、職種、企業は選んだほうが良いってことですね。

ちなみに冒頭の東京都の平均年収は612万円、年収中央値は572万円だそうです。
意外と高いですか?安いですか?

そして、あなたの年収はいかがでしょうか。

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