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【歌詞和訳】この話はしたくない、怖くてたまらないから-Superbloodmoon (feat. d4vd) / Holly Humberstone


ホリー・ハンバーストーンのアルバム、"Paint My Bedroom Black"から米国のシンガーソングライター:d4vd (デイヴィッド)をゲストに迎えた楽曲『Superbloodmoon / スーパーブラッドムーン』を日本語訳していきます。
直訳と意訳が半々くらいのバランスを心がけます。



Super blood moonとは皆既月食の時に真っ赤に染まる月を指します。
また災害の予兆とされています。
歌詞でもその鮮烈なイメージに呼応するように、少し鋭くゴアっぽい単語が複数使われています。


アウトロ近くの、遠くで鳴るエレキの寂しい音像が魅力的です。








対訳



Last night was a car crash
昨日の夜は衝突事故みたいだった
Was a dead conversation
血が通っていない会話みたいな
But you were dead right
でも君は死ぬほど正しかったね
It's been 25 since our last goodbye
最後の別れから25まで数えた
Wanna know how you're sleeping
君がちゃんと眠れてるか
If you're still mine
まだ私のものでいてくれてるか知りたい


Yeah we could dive if you wanna, we could slow it down
君がそうしたいなら飛び込んでもいいし、ゆっくりにもできるよ
It's a cold kinda love from a distance
遠すぎて冷えてしまった愛みたいななにか
So can we strip down to our vitals?
それで、大事な部分まで見せ合ってみない?
I'm obsessed with your design
佇まいごと君に溺れてるんだ
And I've missed your soul forever
君の魂がずっと恋しい
And I've missed your soul forever
君の魂がずっと恋しい



Last night do you remember it right?
夜中のこと覚えてるよね?
I'm still holding onto the patience like a sunrise (*)
陽が昇るみたいにまだじっと待ってる
And it's bloody and it's gory but that's quite alright
血まみれで、惨かったけど、全然大丈夫だよ
And I hate telling these stories because I'm petrified
でもこの話するのは嫌だな、怖くてたまらないから


We can take a flight, drive a car or we could slow it down
飛行機でも、車に乗ってもいいし、ゆっくり行ってもいいよ
It's a desperate kind of love that I'm missing
欲しかったのは死ぬほどの愛
So can we strip down to our vitals?
だから、急所まで脱ぎ合ってみない?
I'm obsessed with your design
君のデザインに憑りつかれてるんだ
And I've missed your soul forever
君の魂がずっと恋しい
And I've missed your soul forever
君の魂がずっと恋しい



So superbloodmoon in the sky
空に浮かぶ血のように赤い月
Can you see it from where you are?
君の所から見える?
Can you see it from where you are, yeah?
君の所から見える?
Can you see it from where you are?
君の所からも見えてるかな?
So superbloodmoon in the sky (Super blood moon in the sky, uh)
空に浮かぶ血のように赤い月
Can you see it from where you are?
君の所から見える?
(Ain't no matter where you are)
(どこにいても関係ないよ)
Can you see it from where you are?
君の所から見える?
(Ain't no matter where you are)
(距離なんて関係ない)
Can you see it from where you are?
君の所からも見えてるかな?






(*) YouTube上の歌詞では
I'm still holding onto the patience like a sharp knife
"鋭いナイフのように辛抱強く耐えている"

とされており、そのあとの歌詞"血まみれでゴアだったけど大丈夫 / でもこの話をするのは怖いから嫌だな"まで含めると"~like a sunrise"版とはヴァースの印象が大きく変わります。
YouTube上の歌詞も恐らく間違いではないのでしょう。d4vdもナイフを持つような仕草をしているので。





余談

素敵な曲なのでどうしても訳文が作りたかったんですが、詩的な表現が多くどう表現すべきかかなり頭を使いました。。結果全体的にふんわりした印象に。
何回聴いてもどうにも頭に明確なイメージが浮かんで来づらく、しかも思いを巡らせる旅に出るには2分半は短すぎる。笑

以下のサイトに書かれているように(Google翻訳ママ掲載)、物理的・心理的に距離が開いてしまった、または喧嘩別れしてしまった相手を想う歌だと思われます。

混沌の中で命綱を探しながら世界中をツアーで旅する、二人の共通の旅を反映している。そこには、いなくなっても忘れ去られていない人たちの抱擁への切なる思いがある。「二人とも永遠に思えるほど長い間ツアーをしていたから、この曲はごく自然に思い浮かんだ。故郷や愛する人たちを後にするときに感じる気持ちについて書きたかったんだ」とハンバーストーンは言う。「曲のタイトルはメモに書いてあったんだけど、そこから生まれたんだ。私たちは、世界の反対側で同じことを目撃し、孤独を感じながらも同時にその経験を通してつながっていることについて書いたんだ」

https://www.songfacts.com/facts/holly-humberstone/superbloodmoon


それにしても、遠く離れた家族を想うパディントンが出窓から月を眺めるような長閑さではなく、心中的な印象を受ける歌詞です。
大事な部分を見せ合って、お互いに持ったナイフで柔らかいそこを切り開くようなというか、月に焦がれて飛び込んだ冷たいプールで入水か凍死をしてもいいと思っているかのような。

でも誰かを想う時の陶酔って実際にそうかも。テイラー・スウィフトも"Red"で、"行き止まりに車で突っ込むようなもの"と歌っていますしね。




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