『夜明けのすべて』感想
よかったな、胸に沁み入る、いい映画。気づいたら川柳を読んでしまったが、そのくらい語らない余白が雄弁に語る映画だった。いい意味でエモくなりすぎないように設計されているというか、あくまで日々の延長ですよ? みたいな顔をして、なんかとんでもないことを繰り出している感じがする。光も影も美しいし、人物の動線や構図も、対の関係も、見守る視線やメイン以外の人物の動きとかにもたぶん全部目が行き届いてる。そして、それらをびっくりするくらいサラッとやるんだ。センセーショナルな演出はしない、だけど