修学旅行を考える。その1~知られざる秘密の裏側♡~
高校生活の一番の思い出は何ですか?という質問に修学旅行と答える人も多いと思います。最近ではコロナウイルスの感染拡大によって、延期、行先の変更などが行われ、対応に苦慮しながらも思い出に残る修行旅行を実施したいという学校の思いが見て取れますね。今回はその修学旅行について。教員サイドから見た知られざるその裏側をご紹介したいと思います。
教員側から見た修学旅行はとにかく「過酷」!(笑)
旅行日程は大体こんな感じ。
•6:00~7:00頃 集合
旅行会社との最終打ち合わせ 点呼、生徒の体調確認。
・8:00頃出発
この辺までは行き先や学校の所在地、電車の発車時間など移動手段によってマチマチ。今まで一番早いので4:00集合がありました。
・午前中移動
新幹線orバスor飛行機この移動が一般のお客さんと一緒になるとかなり気を使いますね。「うるさいから静かにしろ!」みたいなやり取りを3~4時間繰り返す…。
電車の乗り換えはかなりピリピリ。200人くらいを一気に移動させて、1分以内で全員乗せるのは至難の業。本当に時間がない乗り換えは、並び方とか事前に練習とかするんです。駅でたくさんの人前で大声張り上げて生徒を電車の中にねじ込む。恥ずかしい!
・乗り物の中で昼食。
最近は食物アレルギーとかがあるので、アレルギー源を除いた除去食を準備したり、一人ひとり対応。
・午後に目的地について、その時の行程をこなす。
・18:00頃 宿舎着 部屋に荷物をおいて19:00頃に夕飯。
・20:30頃 次の日の打ち合わせ
各部屋の班長やクラスの代表の生徒を呼んで、次の日の連絡。
・21:00頃 風呂の監視(笑)
宿舎がホテルじゃなく旅館みたいなところだと良からぬことを考えるヤツらがいるので…特に男子とか、男子とか、男子とか…。
・22:30 点呼
・23:00 生徒就寝 教員は明日の打ち合わせ
・23:30 業務終了
戦いはこれから!絶対に負けられない戦いが、そこにはある。
で、ここからは言わずもがなかと思うんですが、寝ないヤツらとの闘いですね。部屋で騒いでいて一般客から苦情が来るとか、男子が女子部屋入り込んだり、またその逆もしかり。今までは非常階段から出入りしたり、スパイダーマンみたいに外側の壁を伝って隣の部屋に行くヤツらもいました。そのたびに注意しに行ったり、部屋から出入りしないように廊下で見張っていたり、結局自分自身の体力とも相談しながら、最終的に寝るのは2時~3時くらいになりますかね。
2日目の夜になってくると、こっちもボルテージが高まって、叱りに行く気満々になってきます。 でも、この前いった修学旅行は23:30くらいにみんな寝ちゃいました。「てか、もう少し遊べよ!」と心でツッコミを入れて、生徒の体力のなさを心配しながら寝ました。平和。でも、睡眠不足と疲労で変なテンションになってくるんです。
次の日は5時半くらいに起床。7:00の朝食に向けて準備。先に自分の準備を済ませ、生徒起こしたり(まぁ、そんな感じだから起きないですよね…)8:00頃から、行程開始。
2日目以降は班別研修や様々な施設の見学などなど。時間は大体の目安ですが、こんな感じの1日を3、4日繰り返します。
まだまだあります!
他には、初日に告白して振られて、修学旅行つまんなくなっちゃった男の子…(言うタイミング考えろよ!と心の中でツッコミながら)優しくその子の話聞くとか…
班別行動で見知らぬ土地で迷子になった子…(オレに道聞かれてもわかんねぇよ!と心の中でツッコミながら)ケータイ片手に知らない街を走り回るとか…
夜中に悪霊に取りつかれて過呼吸になってしまった子…(もやは打つ手なし…)とりあえずYouTubeで御経ながす。これが正しいかどうかもわからない。カオス…。
と、まぁ、行程をこなすという業務以外に、体調崩してしまった生徒の対応などの真面目な話から上に書いたネタみたいな話まで、こんな話をあげるとキリがないくらい出てきますね。そうです。息つく暇もないくらいに3~4日を過ごすんです。
でも、何だかんだあることは事実ですが、ベースは楽しいんですよ。生徒も教員も。みんなでワイワイしながらいろんなとこ見て回るのは、基本的には楽しいんです。
でも、やっぱり考えざるを得ませんよね。修学旅行の目的って?
その2に続く。
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