探しものが教えてくれる
何かを探していると必死になる。
それがなくちゃ自分はだめなのだと焦る。
このまま見つからなかったらどうしよう、なんて
どんどん思考はエスカレートしていく。
ぼやけた視線は探すのすら難しくさせる。
視野は狭くなる。
早くここから逃れたい、その気持ちだけが早まる。
そうやって自分を見失っていく。
思いつく場所は大抵、いつもこうするだろう場所。
そこにはない。そんなものだ。
いつもあるのに…と考える思考回路は、他の選択肢を遠ざける。同じ場所ばかり、何度も何度も通る。
見つからない前に、まず、見えていないことがストレスに変わる。
ちゃんと見える状態にして、もう一度見てみよう。
どこかにきっとあるはずなんだと自分を取り戻す。
こういうのって意外とあっさり見つかるんだよな、
なんて笑う余裕を持ち、そうやって全体を見渡す。
本当にあっさり見つかった。
たぶんこういう状況って、何に対してもそうさせるよなって思ったんだ。
見えないもの、見失うもの、見つけたいもの。
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