路上の花と猫
運転する車中、窓の外は風が強い。
ふと見ると紫の花がなびいていた。
私には踊っているようにしか見えなかった。
面白い動きするねって笑ってた。
こんなことで笑えるんだから大丈夫だって、
笑いのレベルが低いんだよってセルフツッコミさながら
幸せの感じ方も小さくて十分だなって思えた。
本当に今日は、いい晴れ模様だった。
ふと気になる路上の猫。
あのもふもふ縮こまった背中は
きっと猫だっただろうと予想した。
車がたくさん通る、道ど真ん中にうずくまっているようだった。
無事に逃げられてるよね?
小さな猫に自分を重ねて、ただ祈っていた。
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