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征服して尊敬される王様
久しぶりになってしまった”世界の教養”
22日目はアレクサンドロス大王
ようやく世界史でバラバラに覚えた単語知識がつながってきた感じ。
どうしてアレクサンドロス大王が、私が覚えていたほどに有名だったか。
広大な土地・国々を征服していったこと=武力的なこともすごかったのだろうけれど、それぞれの征服した地の、民族の文化を破壊せず、融和させていった、というのがすごい。都市を作っていったのもすごい。
外部からやってくる侵入者ではあるかもしれないけれど、この統治者に任せたい、この統治者でよかったと思わせる人だったのではないか。
今、政治家~国の元首も、たとえば弁護士会の会長なども、誰がなっても一緒。それは、その組織の運営自体がしっかりしているせいもあるのかもしれないが、このようなトップでは、組織としての発展は見込めない。現状維持に甘んじ、劣化していくだけ。
そういう意味では、自治体の首長や会社の社長の方が、征服される危機感があり、優れたトップが生まれるのかもしれない。つまらないトップは、組織が衰退していく過程がわかりやすい。そのような衰えていく組織を吸収して=征服してトップになっていく首長や社長が、被征服者の文化を尊重できたら、すばらしい組織になっていくのだろう。
恨まれて暗殺されるような征服者ではなく、征服された結果、その地が豊かになっていくような統合。理想的だ。
いつから戦争が破壊や破滅しかもたらさないものになったのか。アレクサンドロスの征服と何が違うのか、どうして違うのか。
一つのヒントは、アレクサンドロスの師がアリストテレスであり、哲学をきちんと持っていたことではないか。
また、最近では性的指向も議論になっているようだが、もし現代の性的少数者と同じ境遇にあるとしたら、そのようなマイノリティとしての感覚の鋭敏さも影響しているのではないか。
いずれにしても、アレクサンドロスから学べることは多そうだ。