見出し画像

北海道に暮らす

(*この記事は、2021年に投稿した後に、削除してあったものを加筆修正したものです。)

北海道に暮らすということは、四季とともに4つの暮らし方があると言うことかもしれません。

衣服にしても、おしゃれなど関係なしに、春、夏、秋、冬に分けなければならないし、靴もそれぞれ違う。長靴は、雨の日だけではありません。それどころか、雨の日よりも、冬の始まりの雪が降ってもすぐにぐちゃぐちゃになる時や、雪解け時期の土まで一緒に溶けて足がはまる時にこそ必須になります。

野菜が豊富な北海道ですが、冬は根菜祭りだし、夏は、あれもこれも春野菜も夏野菜も秋野菜だって一挙に出回る勢いで、「そんなにたべられません!」となります。

自転車は冬は乗れないし、車移動も冬は時間が読めません。3時間でつくはずが11時間かかったなんてことも有りです。JRだって平気で運休になるし、バスだって長期運休になる年もある。
JRは、改札を出て振り返ったら、電光掲示板ば真っ黒!!「あー、帰れるんかなぁ」となる日もあります。
バスは、1週間とか止まる年もありますが、学校も会社も何事もなかったように普通にあります。

前にも横にも後ろにも家がある住宅街で、一軒一軒孤立する時すらあります。
積雪で見えなくなる年もあれば、猛吹雪で数メートル先さえ見えなくなり、隣の家も見えなくて、音もなくなるのです。

春になり、桜も梅も一斉に咲き出します。若草色から始まる山の木が濃い緑色になる頃には、沖縄より暑い日にもなります。
まだ暑いねーと残暑に油断している間に、山山にぽつりぽつりと黄色が混ざってきます。
山から始まる紅葉が街に降りてくる頃には、山は初雪の時期です。
そうして、また、街も冬が始まります。

めちゃくちゃ冷えた朝には、街中でも樹氷が見れるし、ダイヤモンドダストは本当に美しい。
冷たい空気と、キラキラの美しさで、心が生まれ変わるような気持ちになります。

北海道で一年暮してみませんか?
冬は冬でいいのです。
春も夏も秋もいいのです。

冬は飛行機だって遅延欠航が当たり前の季節です。
空港で一夜を明かすことも、千歳空港上空まで来ながら羽田に折り返すことも、全て巡り合わせ。
楽しめる寛容さが有ればなお楽しめます。
よって私は、冬でも楽しんで動き回れるのです(笑)

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集