二郎を訪ねて704千里 クラクフからワルシャワへ片道4時間かけて二郎してきた日【前田家の世界一周】
ポーランドのクラクフに1週間滞在していました(詳細はこちらのnoteをご覧ください!)。その週は、夫が思いっきり仕事に集中していた週。私は適度に作業をしていましたが、次第にやることもなくなってきました。
そんな日の夜。ぼーっとしながら、いつもの如くGoogle Mapでラーメン屋さんを検索していると見つけたのが、
なんだって。二郎系だと。
私は、YouTubeで知らん人が二郎を食べる姿を見るくらい、二郎が好きです。ただし、このお店はワルシャワにありました。
クラクフからワルシャワは、Google Map上でルート検索をすると2時間ちょいで行けそうと分かりました。ラーメンのために、2時間移動するのは日本でもやっていた範囲だし、明日行ってみるか。
麺好きを拗らせた私は、二郎系を食べるために「704千里」旅をしてきました。
寝坊したツケ
7時には起きて、9時前には出発する予定だったんです。でも、9時に起きました。遅く起きちゃったな〜くらいにしか思わず、いつもの通り朝の支度をして、ミーティング中の夫に手を振り、ワルシャワ二郎の旅へ。
クラクフの街を歩きながら、ワルシャワ行きの電車のチケットを買うためにPKPアプリを立ち上げ、ルート検索をしました。1番早くワルシャワに行ける電車の所要時間、3時間半の表示。駅から15分くらい歩くので、実質、4時間の旅です。
歩いていた足が止まりました。5歩、元の道の方向へ戻り、考えました。
「私は、二郎系を食べるためだけに、これから片道4時間かけるのか?着いたら、14時半近いぞ。そこから麺を食べて、またクラクフに戻るのか?4時間かけて。」
麺活に費やす時間の最長記録を、大幅に伸ばし、4時間かけてラーメンを食べに行く決意をしました。
ワルシャワへ
今回乗った電車は、個室スタイル。ハリーポッターの列車を思い出しました。全席指定席でしたが、席はガラガラ。私が予約した席は進行方向とは逆向きだったので、別の席に座りました。特に何も言われませんでした。
クラクフ駅を出てから15分。車掌さんがチケットの確認に来ました。スマホのQRコードを見せて終わりかと思いきや、パスポートの提示を求められました。持ってきてない。内心焦りまくりましたが、スマホで撮影していたパスポートの写真を恐る恐る見せると、それでOKでした。焦るって!
「4時間かけてラーメンを食べに行く」とXでポストしたら、母からこんなLINEが届きました。
こうやって言われちゃうと、1人で4時間かけてラーメンを食べに行く自分が恥ずかしい。母の言う通り「新幹線で東京から広島までラーメンを食べに行こうとしている」のと同じなのかと思うと、あたおか過ぎるな!と我ながら思いました。一体、何をしているんだ。私。
夫と一緒だったら、電車で爆睡するのがデフォですが、1人だし、海外なので一睡もせずワルシャワを目指しました。超辛かった。夫よ、いつも起きていてくれてありがとう。
とはいえボーッとしていたら、いつの間にかワルシャワに着いていました。
着いた時間は14時過ぎ。朝はマックのクロワッサン1つだけ。ワルシャワに到着した時には、お腹がぺこぺこぺこぺこでした。観光などは一切考えずに、駅から足早に二郎系を目指します。
クラクフの古い街並みと違い、もう少し建物が新しく、白い壁が多いな。車やバイクの量も多いな。でも、緑の多さは同じ感じだな。とか、一応ワルシャワ観光をしている感じを出したくて、クラクフとの違いを観察しながら歩きました。
そして、到着しました。
G-Ramen Kikuya(Google Map)
到着して閉店していたらどうしよう、って8割不安に思いながら来たので、本当に開いていて良かったです。
お店は半地下みたいな場所にあり、出入り口に近いカウンター席と、奥にテーブル席が並んでいました。テーブル席には現地の方がラーメンを食べに来ていました。いいぞ、二郎系。世界中に広まれ!
カウンター席に腰をかけると、ウェイターさんが何のラーメンを食べるか聞きに来てくれたので、食い気味に「BUTA Please」と言うと、こんなシートをくれました。
この形式、めっちゃ良くないですか。
日本の二郎系インスパイアだと同じようなお店もちらほらありますが、本家に近くなればなるほど玄人向けです。初心者でも気軽に頼める方式、最高だな〜と思いながらオーダーしました。
私は、二郎系の野菜+アブラの組み合わせが最高に好きです。野菜マシ+アブラマシにしたい気持ちはありますが、野菜マシって量が半端じゃなし、頼んだら後悔します。野菜マシにするなら、麺を少なめにするべきか。でも、麺も好きだから減らしたくないな。でも(ry
考えに考え抜いた結果、普通の豚ラーメン+アブラマシ(ニンニク少なめ)に着地しました。
10分弱待つと出てきました。早い!
ビジュアル、最高。炙り豚バラチャーシューは、二郎系で珍しいなと思いつつ、ほろほろふわふわで超美味しい。アブラはもちろんしっかりと味がついていて、シャキ目のもやしを食べるのに合う。麺は中太麺。
カナダとブラジルで二郎系ラーメンを食べてきましたが、正直、ここで食べたラーメンが、1番日本で食べる味と近かったです。近いと言うか、そのままでした。
むしろ、オーダーのし易さと提供スピード、混みすぎていない点、そして味を総合的に考えると、日本よりも良かったかも、なんて思ったりしました(小声)。
そして、クラクフへ帰る
無心で食べ続けた結果、13分くらいで食べ終わりました。美味しい時間が終わってしまったことが悲しい。そして、ここまで4時間かけてきたのに、滞在時間は、オーダー時間を含めて25分くらい。
「一体、何をしているんだろうか」と思いながらも、お腹は大満足。お腹が大満足なので、心も満たされました。
二郎系を食べた後は、アイスコーヒーと決めているので、スタバへ。
ここから、ワルシャワの観光、するぅ?って自分に問いかけました。1人だし、お腹いっぱいだし、クラクフを十分楽しめているし、また4時間かけて帰らなければいけないし。
「よし、クラクフへ帰ろう」
ワルシャワの滞在時間、わずか1時間(もかかっていない)にして、速攻で帰りの電車のチケットを購入し、帰ることにしました。
帰りの電車は、快速みたいな電車とタイミングが合い、2時間ちょいで帰ることができました。4時間じゃなくてよかった。
ワルシャワに来る時も、この電車に乗れたらもっと楽だったな。こんなに大変だったのは、寝坊しちゃった自分のせいだな。でも、二郎系食べれて幸せすぎるな。
炭水化物を大量摂取した後に、波のように訪れる眠気を押し除けながら、クラクフに無事帰りました。
片道4時間かけて行った甲斐はあったのか
「G-Ramen Kikuya」は、日本以外にある二郎系インスパイアの中で、最高峰と言っても良いくらい、ホンモノの二郎でした。お値段は、43PLN = 約1,700円。日本の二郎と比べたらびっくりするくらい高いですが、海外で食べる日本食で、本格的であることを考えれば、かなり妥当な価格です。
クラクフからも、私のように寝坊せず、時間通りに動けば2時間半で行くことができます。ワルシャワに行く人も多いと思うので、滞在先が同じ都市であれば行くほかないです。
片道4時間の道のりは、ラーメンが超好きな人じゃないと我慢できない距離かもしれませんが、電車のスケジュールをよく確認して、いろんな人に噛み締めていただきたい味でした。ぜひ、行ってみてください。
\私はこんな人です/
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?