JASRAC 2024年度 定時社員総会【最速レポート&レビュー】
2024年6月26日(水)13:30
第一ホテル東京 5階「ラ・ローズ」
JASRAC正会員を対象とした、定時社員総会が行われた。
私の参加は今回で3回目。
(オンライン含めると4回)
毎年6月末頃、第一ホテル東京にて行われる。
新橋駅から徒歩5分程度。
普段はこれくらいしか写真に撮るものがないところ、今回はところどころ撮影スポットが増えていたりと工夫が見られた。
正会員のカードの数少ない用途の1つ、総会での名札。
他にも談話室でのドリンク提供や、ホテル照明のルームキー代わりに使う人もいるらしい。
2023年度事業報告及び決算書類の内容報告
今回の事業報告前、伊澤理事長から「社員総会の様子をSNSに投稿すること」を試験的に許可する旨が発せられた。
と新たな試みが許可されたものの、聞いたところほとんどシャッター音は聞こえなかった。
ゆえに発信する者もあまりいないと思われる。
事業報告は徴収と分配についてを中心に、特にコロナ前後比較での増収部分に焦点を当てた内容だった。
近年、インタラクティブ配信からの徴収額が激増してることや、海外入金の増加など。
また、生成AIに関する意見提言など興味深い内容であった。
内容報告に関してはさすがキッチリJASRACと、その業務姿勢には本当に敬服する。
そこをまずは皆さんに声を大にして伝えたい。
さて、今度は視点を社員=正会員=クリエイター(と音楽出版社)に向けてみる。
通常の株主総会等一般会社等の参加者は慣れたものかと思うが、クリエイターは"普通"をはみ出した者が多い。
質疑応答のルールが毎年掲げられてるが、なぜかなかったかのようなやり取り。
2年前と同じ質問を同じ会員が行う悪夢のデジャヴュ。
もちろん、極一部の正会員なのだが、その割合は一般株式会社の比ではないと感じる。
伊澤理事長の取りまとめが本当に素晴らしいのだが、それを超えてくる一部古参会員のはみ出しっぷりに、新規正会員が来年の出席を見合わせることにならないか心配。
「JASRACのネガティブなイメージ払拭を」と正会員から毎度声は挙がるが、それを実行するのも正会員のタスクであり、そのまともな活動姿勢も大きく影響するはずである。
まず、一番理解しなければならないのは、一般社団法人にて正会員というのは運営の一角を担う議決権を持つ「社員」であり、決してお客さまではない。
ここを大きく勘違いしている正会員があまりにも多いと感じる。
もちろん、その生み出した楽曲から徴収が行われ運営の原資となるので、一定のレスペクトが運営側から払われるのは納得するが
(かくいう私も職員さんからは先生と呼ばれる)
こと、条件を満たした作家が自ら選択して正会員になり運営に参加するのであれば、先生気分で総会に臨むべきではない。
今後の最重要な課題だろう。
決議事項 理事監事専任と退職金支給の件
基本滞りなく議事が進行した。
なお、全ての議決が事前投票分にて有効可決数を上回ったので、我々会場出席者の投票は形式的挙手にて実行された。
以上にて総会は終了し、速やかに懇親会へと場を移した
懇親会メニュー評価
恒例の懇親会は4階の「プリマヴェーラ」にて行われる。
今回は質疑応答が長引き、15時45分頃からの開催となった。
今回はぎゅうぎゅう気味。
現行正会員約1500余名の過半数参加予定となると、どこへ移るのか。
会員の高齢化が進む中、果たしてどの程度の者がSNS投稿まで進めるものか…。
ハウスワイン白【★★★★☆】
無難なマコンヴィラージュだがブルゴーニュの燻し銀、ジョセフドルーアンのチョイスは⭐️一つ追加!
ハウスワイン赤【★★★☆☆】
割とグッドなチョイスだけど冷えてた…これが適温だったらあと一つ⭐️
サッポロ黒ラベル【★★★★☆】
文句があるわけない。
冷えも上々!
ウイスキーにベンネヴィスセレクトなのもかなりな燻し銀。
多分中の人は結構酒好き。その他まあまあなラインナップ。
マリネサーモンのサラダ仕立て【★★★☆☆】
可もなく不可もなく。
映え要員。
造り盛り合わせ【★★★☆☆】
ごく普通の刺身盛り。
赤身、タイ、エビなど。
決して鮮度が悪いわけではなく、美味しい部類。
だけど、やっぱり枠内に収まるホテル飯。
アミューズグール【★★★☆☆】
全体的に薄味。
映え要員。
シャルキュトリとフロマージュ【★★★★☆】
パテはまぁまぁ美味しい!
その他ごく普通の無難なサラミ、チーズなど。
串揚げ【★★★★☆】
うーん、まあ焼酎要員。
まったく不味くないんだけど、やっぱりホテル飯止まり。
鱧の梅肉焼きと鰻のかば焼き 厚焼き玉子【★★★☆☆】
ごく普通。季節感はある。
鰻のタレは甘さ控えめ、さっぱり。
国産牛のグリルとフォアグラのポアレ ソースペリグー【★★★☆☆】
ソースたっぷりかけたい。
すぐに取れば温かく美味しくいただける。
赤ワインに合わせられるほどのガッツは無い。
仔羊の香草焼き ガスパチョ風味のタブレ添え【★★★☆☆】
表面こんがりまぁまぁ美味しい。
少し香草の風味が弱め。
鴨肉のローストとレンティーユ カカオ風味の赤ワインソース【★★★☆☆】
鴨肉の野生味は控えめ。
あっさりワインソース。
仔羊舌のブランケット バターライス添え【★★★☆☆】
少し珍しいメニュー。
食べやすいサイズのタンとホワイトソース風味のライスが程よい優しさ。
良くも悪くも優しい風味、ガッツは無い。
意外に白ワイン要員。
オマール海老のポアレと鮑のブルギニオン【★★★★☆】
オマール海老の濃厚さが感じられる!
鮑は丁寧にカットされており、柔らかく歯応えが程よい。これこそ白ワイン!
とろろきつねうどん【★★★☆☆】
前回こんなものまであったかと…?
可愛らしいカットお揚げが中にちらほら。
程よい甘さ、すっきりダシのミニうどん。
コシは中くらい。
ビーフカレー【★★★☆☆】
よくあるホテルカレーではなく、おそらく第一ホテル特製のカレー。
野菜由来な若干の酸味が爽やか。
欧風カレーの粉ルー感は少ない。
甘さ優位のスパイス。
美味しい。
スイーツ盛り【★★☆☆☆】
無難な映え要員。
マカロンはよくある最近のタイプ、ふんわりしてはいない。
フルーツ盛り合わせ【★★★☆☆】
種類の豊富さが売りのような印象。
柑橘類は酸っぱすぎもしないが、メロンもスイカも甘さ控えめ。
ライチが少し甘味強く、美味しかった。
第一ホテル東京従業員のお姉さんはそれは素晴らしく気が利き、美しい方ばかり!!
快く撮影に応じてくれた!!
ありがとうございます。
全体を見てメニューの平均的なクォリティが上がったような気がする。
今年の総会は、出席者を増やすべく(ここ近年は出席者が減る一方だったようだ)内部プロモーションと各種改革にて正会員参加者数が去年より50人増えたとのこと。確かに去年の懇親会よりもワイワイ感があった。
そして、一番嬉しかったのは伊澤理事長とサシで10分近くも話をすることができたこと。
私のような無名正会員に対してもしっかり耳を傾け、話を聞き、極めて論理的にかつ情熱をこめた対応。
貴重な時間をありがとうございました。
そして、ここまでホスピタリティに溢れ美味しいものに囲まれた懇親会をご用意くださったJASRAC運営および職員の方々、本当にありがとうございました。改めて御礼申し上げます。
継続して選任されたエンドウ.理事、巻上公一理事とも有意義な話ができて、とても収穫の多い総会&懇親会だった。
この記事を読んで下さっている方々。
クリエイターの方も多くいらっしゃると思います。
JASRAC正会員に少しでも興味を持ってもらい、正会員数がさらに増えて日本の音楽文化向上の一翼を担う何かのきっかけとなれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?