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今の教育に求められていることと麻雀


無理に教育とリンクさせる必要はないんだけども、感覚的に麻雀は教育上良い要素が多いと思っているので、教育で求められていることと麻雀で必要な能力に因数がないのかをゆるーく考えてみる。

そもそも「今の教育」とは?

「21世紀型教育」って何?

色々とすったもんだありましたが、センター試験が大学入学共通テストに変わり、これまでよりも「思考力」「表現力」「判断力」が求められる問題に変わりました。
これは、ざっくり言えば「21世紀型教育」のための変更な訳ですが、この「21世紀型教育」で育成を目指している能力は

①思考力
・・・自分の考えを持って他者と比較・吟味・統合して、より良い解や新しい知識を創り出し、さらに次の問いを見つける力
②基礎力
・・・思考力を支える、言語・数・情報(ICT)を目的に応じて道具として使いこなすスキル
③実践力
・・・社会にとって価値ある解を導くことができる力、さらに解を社会に発信し協調的に吟味することをとうして他者や社会の重要性を感得できる力

とされています。
そのための「思考力(言葉が重なってわかりにくいですが、ここでは狭義の意味でのいわゆる「自分で考える力」)」「表現力」「判断力」を学校教育で身につけていこう、という流れになっています。

VUCAな時代

21世紀型教育は「VUCAな時代を生きていくために」という側面があるんですが、VUCAとは

・Volality(変動性)
・Uncertainly(不確実性)
・Complexity(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性)

の頭文字をとって「予測困難で不確実、複雑で曖昧な状態」を意味します。
こう言った時代だからこそ、上に挙げた「思考力」「表現力」「判断力」を鍛えて、自分で考えて、その考えを相手に伝えられるようにして、自分で決めることができる人材の育成をしていこう、という方針なんですね。

これから世の中どうなるかわからんよ、ってこと何ですが、20年前と今でも全然予測していなかったような世の中になっているので、「忠実に指示を遂行できる人材」よりも「創意工夫して自ら状況を打開できる人材」の方が必要だと考えられているんだろうなぁという個人の感想です。単純作業だけではなく、知的作業でさえ機械やAIに置き換えられていくものが多いでしょうからね。

麻雀で何ができるの?

とまぁ、学校教育が目指しているものの大枠がわかったところで、麻雀が持つ教育との因数をわかりやすいところから考えてみる。

1.論理的思考と問題解決能力の向上:

麻雀は、手牌や場の状況を分析し、最適な手を考える必要があるため、論理的思考や問題解決能力を鍛えるのに適していて、21世紀型教育が求める「批判的思考」の育成にもつながると思っています。

そして「最適な手を考える」という点をより具体的にするならば、「ゴールからの逆算」です。
子どもたちに勉強を教える時にも、講師指導をする時にも、何なら自分自身でも、「目的からの逆算」を常に意識させていますし、意識しています。
パイレーツ所属のMリーガー:仲林pの著書「逆算から勝つ麻雀」という本がわかりやすいですが、

・半荘の目的(トップを取る?2着を死守する?ラスを回避する?)

・1局の目的(かわし手で相手の本手を潰す?次局の条件を緩和するために手を作る?etc.)

・この順目の何切る

こんな感じで対局中には「自分の目的を達成するために何をしたら良いか」を常に考えて手を動かしていく」わけですから、平面的に確率の良い方を選ぶだけではなく、立体的に先を見越す(予測する)という力が必要となります。

(余談)・・・この記事を書いているのが8月4日なんですが、最強戦の「読みの真髄」の対局が行われていました。
決勝卓、見ましたか??まだ見てない人は、ぜひ見てみてください。
・局中の状況判断
・南場に入ってから、勝利条件を満たすための各選手の打牌
・オーラスの園田pの読み
白鳥pが「作品」とコメントされてましたが、芸術点の高い一戦だったと思います。こんな面白いゲーム他にあります??

2.記憶力と集中力、基礎計算力の強化:

中級者以上になると、ゲーム中、捨て牌や他のプレイヤーの動きを記憶する事とそこから考えられる対戦相手の手配を予測する必要があり、これにより記憶力や集中力が鍛えられます。また、点数状況の把握(自分の目的達成のために必要な点数を考える)や手配のあがれる可能性を判断するために基礎的な四則演算と確率を考えられる力が求められます。


その他、コミュニケーションだったりリスク管理だったりも大事な要素としてありますが、この二つを遊んで得られるとしたら、親としては嬉しい限りだよなと思います。

私は、今の教育が求めている事に対して、麻雀は最適とまではいかないかもしれないけど、大部分において重なる部分があるのではないかと思っています。
次回以降は、「進路選択や学校の成績を上げるために必要なこと」について教育のプロとしての知見を示しながら、麻雀との共通点があれば「ほらこんなところにも麻雀が(笑)」と無理くり関連づけていこうかなと思っています。

麻雀界隈の方に現在の教育についてお伝えしていくというよりは、
教育に関心のある方が目にしたときに、「あー、麻雀ってそういう面白さがあるのね」と思っていただけるような内容に出来たら良いなと考えています。
特にお子さんがいらっしゃる方は、教育についてお困りのことを真崎のXのDMへ送ってくだされば可能な限りご対応しますので、ご連絡ください。

https://twitter.com/masaki_kan_RMU



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