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【みん俳】つゆばた短歌

久しぶりの企画参加です(*^^*)

「梅雨」「七夕」の句というのは、私もあまり作ったことがないなあ~と思いつつ。

拙作(「鬼と天狗」)で少し前に「梅雨時の夫婦の一コマ」を描いたこともあり、久しぶりに俳句か短歌を作りたくなりました。
そんなわけで今回は「短歌」を。

梅雨寒つゆざむぬくみ合ひたる逢瀬時おうせどき
君はささやく「神事しんじなり」

今の時代では、「梅雨寒」という言葉は既に死語でしょうか……。
ただ、私は子供の頃に何度か経験していまして、東北地方だと、梅雨の時期に時折肌寒い日があるんですよ。
そんな日に、恋人同士でいちゃついている(笑)。そんな一コマです。

恋人同士でイロゴトに耽っていたとしても、捉えようによっては、「神事」とも言えますよね。
各地で「道祖神」などが祀られているのが、そのあかしです。


もう一つ。やはり拙作(泪橋)の一コマより。

水嵩み越すに越されぬ天の河
別緒べっしょ依依いいたる二星にせいありけり

こちらは、ティーンエイジャーの悲劇の夫婦の会話の中で、「話材」として使った漢詩からの歌です。
「別緒」とは人が別れるときの様々な思い、「依依」も別れがたい思いを託した言葉とのこと。

元ネタは「和漢朗詠集」にある小野美材が詠んだ次の漢詩より。

二星適逢、未叙別緒依依之恨。五夜將明、頻驚涼風颯颯之聲。

二星たまたま逢うて、未だ別緒依依いいたるうらみを叙べざるに。
五更ごふけまさに明けなんとして、しきりに涼風すずかぜ颯颯そうそうたる声に驚かさる。

私も、このところ色々と取り込んでおりまして、なかなか俳句・短歌に取り組めておりません(^_^;)
あまりみん俳とは関係ありませんが、現在地元の歴史関係の活動にも参加しておりまして、そちらの資料の読み込みなどで一杯々々ということもあります。

ですが先日、思いがけず街中で地元史談会の人とばったりお会いし、「桔槹吟社きっこうぎんしゃでお名前を見かけました」と声をかけて頂き、面映ゆいこと、この上なし(笑)。
※地元では本名で活動している関係で、あっさり身バレしました^^;

それらを思うと、やはり簡単に俳句・短歌はやめられないなあ~と思う次第です。

#エッセイ
#今日の短歌
#つゆばた
#雨に詠って星に願いを
#みん俳

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