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薩摩弁は漢字必須

紙書籍のPDFのルビ、なかなかいい感じになったのではないでしょうか?
行間も開けて、少し見やすくしました。
手持ちのPDFで試しに印刷してみたところ、潰れたルビもあったので、ネクパブの綺麗な仕上がりにホッとしています。

ところで、少し前に、Twitterのフォロワー様と、「どのような場合にルビを振るか」という話が出ました。
ルビの振り方や頻度に明確な決まりはないと思いますが、私の場合、

  1. 固有名詞

  2. 難読漢字

  3. 方言

によくルビを振っています。

特に「直違の紋~」では、第三章で剛介が西南戦争に行く関係で、かなり薩摩弁を使いました。
正確に言えば剛介の戦友である宇都うとが薩摩の出水いずみの出身なので、どう考えても宇都には薩摩弁を喋らせないと不自然だというのが、その理由です。
私自身は薩摩弁に詳しくないので、方言の変換サイトを使いました。

ちなみに、剛介と宇都が出水の伊藤(出水の郷士)の屋敷を訪れた際に出てきた伊藤のセリフも、ちゃんと標準語バージョンがあります。
元の標準語は、こんな感じでした。

これを、上記のサイトにかけると、このような薩摩弁に変換されます。

「まだ、戦いは終わっちょらん。薩軍、官軍どっちでんよか。一人ひといでも多く出水の若者わけもんが生っ残っくるれあ」

ですが、ここで宇都と伊藤(出水の郷士)の会話を文字テキストのみで表記しようとすると、薩摩弁を理解する人でないと、うまく文章のニュアンスが伝わらないんですよね。

ここで、漢字を当てることによって、初めて文章の大意がつかめるようになるわけです。

案外見過ごされがちですが、そもそも、漢字は世界各国の言語の中でも珍しい、「表意文字」(文字そのものに意味を持たせる)。
これを使わない手はありません。


さて、何でこんな話をするかというと……。
「はーぼ」さんの「歴史のすみっこ話」シリーズがなかなか興味深かったので、ご紹介しようと思った次第です(*^^*)

いや、ホント「漢字」が廃止されていたら、「薩摩弁」の細かいニュアンスは、絶対に伝わらなかったと思ふ……。


そんなわけで、まだまだ「ルビ」や「epub」用の「でんでんマークダウン」と格闘中です^^;
Kindle用プレビューアで確認しながら、少しずつ「テキストファイル」の修正を繰り返していますが、空白行の挿入も含め、大分見やすくなってきたでしょうか。

そうそう。
無事に「ネクパブ」の振込先登録完了のお知らせが来たので、電子書籍は原稿(でんでんマークダウン記法での記述)が完成したら、すぐに販売に動きます。
販売価格は決めていませんが、紙書籍の方が3,000円位というのはほぼ確定なので、電子書籍は「上・中・下」で分割販売もありかな~🤔
単独だと、えらく高額なKindleになりそうですし^^;

いずれにせよ、「でんでんマークダウン記法」でテキストファイルを完成させてから
epub変換→Kindle出版
の流れなので、まだまだ校正作業を頑張っています。

#エッセイ
#電子書籍
#マークダウン記法
#やってみた

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