見出し画像

小学校で英語の授業がはじまる前に知っておきたいこと

2020年に新しい教育指導要領がはじまりましたね。これに伴い、先行して英語関係の習いごとに子どもを通わせたほうがよいのか、学校に任せればよいのか迷う方も多いのではと思います。

現在中学生の子を持つ翻訳者の筆者も、自身の子が小学生の頃に色々と迷いましたが、結局は中学入学前に先取り教育をほとんど行うことなく中学生となってしまいました。

しかし、実際に公立中学校の英語の授業を、子どもを通じて見てみると、学校の授業だけでは新しい教育指導要領に掲げられている4技能(「聞く」「読む」「話す」「書く」)を習得することは厳しいと実感。

もちろん学習内容はきちんとしたものだと思うのですが、圧倒的に授業時間が足りません。一般的に英語習得には約3000時間かかると言われていますが、中学高校を合わせても800時間に満たないのが現実です。

英語はよく筋トレに例えられるように、反復運動を何度もして時間をかけて結果が出るものでもあります。学校では筋トレの方法を教わるだけで、実際にトレーニングをする時間はほぼないと言ってもいいかもしれません。これは公教育がどうのこうのとかいう話ではなく、単に言語習得の特性によるものだと思います。

息子が中学生なって、授業参観に出かけたり、持ち帰ってくる英語の教科書やワークを眺めていたりするうちに、小学生の時に取り組んでおけば良かったと思うことが色々と頭に浮かぶのですが、時すでに遅し…。

このnoteでは、小学校で英語の授業がはじまる前に、その下準備について、今の私だったらこうする!ということを書きたいと思います。

なお、これから記すことは小さい頃から単語や文法を習得することや英検を取得すること、中学受験は念頭に置いていませんのでご了承ください。

このnoteの主な目的は、楽しく英語の授業を受けることができる下準備についてです。結果として英語を好きになって成績アップに向かうシナリオを、自分の経験や失敗に基づいて書きました。

個人差もあるので、これを実行すれば必ず英語が楽しくなることは保証できませんが、英語学習でものすごい遠回りや苦労を重ねた翻訳者の筆者が、子育てを通じて考えた子供が英語好きになる道筋です。

ご参考までに筆者のプロフィールと経歴です。

経歴
社会人になってから独学で英検準1級、TOEIC780取得後にカナダへ短期留学とワーホリ。帰国後、翻訳の仕事に就く。仕事をしながらTOEIC920を取得。その後は主に翻訳に重きを置いた勉強に転換。現在社内翻訳者歴10年以上。



このnoteは以下のような方におすすめです。

・日本に住む日本人の保護者で、子供の英語教育を家庭でどのように行ってよいか悩んでいる方
・英語なんてもう機械翻訳使えばいいんじゃないの、と思っている方

ほんの少しでも参考になれば幸いです!


早期英語教育 vs. 母国語優先

ここから先は

7,948字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?