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サカナクション山口一郎/うつ病
『あなたの周りや大切な人にうつ病の人はいますか?』
国の調べによると現在この国には15人に1人がうつ病であるという調査結果がでている。
超有名バンド『サカナクション』のボーカル山口一郎さんも数年前にうつ病を発症した1人である。
そんな山口一郎さんの闘病と表舞台での出来事に密着した番組が先日NHKにて放送された。
かく言う私もうつ病を患っている1人である。
番組を観るにあたり私は当事者でありながら傍観者でもある事に戸惑っていた。(観ない方が良いかもしれないとすら思った)
サカナクションの音楽はどれも大好きで山口さんのふざけている姿をよく拝見していてそんな彼の苦しむ姿を見てしまえば私もきっと体調を崩す事はわかっていた。
番組や山口さんを通して感じた事はやはりこの病いの難しさであった。それは当事者だけではない。周りの人々をも巻き込んで苦しめるこの病いの恐ろしさであった。
私の実体験も含めて話を進めるがこの病いはいつスイッチが入るのか自分でもわからない、コントロール出来ないしそこからどうやったら脱却出来るのかもわからないのだ。朝、目が覚めた瞬間から憂鬱で何も出来ない日もある。電車で移動中に急にとてつもない不安にかられ下車するはずではない駅で下車する事もある。夜に急に死にたくなる事もある。
ただ番組を観ていて山口さんを取り囲んでいる人々の優しさが一回りも二回りも大きく深い事が救いであった。
残念ながらこの病いには『完治』という状態はない。近しい状態の事を『寛解』という。しかしこの病いの恐ろしさは数年間寛解していて『もう治った!』と思っていても次の日に急に発作が起こる。振り出しに戻りまた治療の日々、、そんな話は珍しい話などではない。
もっと伝えたい事もあったはずだったのに今日はやはり私のメンタルの調子が良くない。
最後に数多あるサカナクションの歌の中からこの曲を紹介しておきたい。
曲名『ミュージック』
そしてそんな曲から一部歌詞を抜粋させていただきたい。
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うつ病と闘いながらもマイクを力強く握り、何百と歌詞を綴る山口一郎。
私なんかが言える事はどうかご無理はなされず。それくらいしかなく。みんな何年経とうと山口さんが戻ってくる日を待っていますから、焦らずゆっくりと病いと付き合っていけるといいですね。という事だけ。