ちがいはひかり
話しているトーンや音色、存在感から滲みでる感じ、エピソードから浮かびあがるその人の色合い。
学生向けのキャリア支援の仕事のなかでいちばん好きな瞬間は、その人から浮かびあがる良さや美しさ、いわゆる強みを伝えること。
もう、その瞬間は全力で、最大の熱量をこめています。受け取ってもらえないほどの情報量であったとしても、観えているもの全てを渡したくなってしまう。
今日はいつもと違って、わたしの強みを発掘する(してもらう)場に参加していて、やっぱりこの瞬間がどんなに好きなのかを思い知ることになりました。
もちろん自分が伝えてもらえることは、照れ臭いけどめちゃくちゃうれしくて。
でもそれ以上に、大人がお互いにその本質の美しさを伝え合うことは、それぞれの人生の積み重ねの分だけさらに熟成された芳醇な空気に満ちる。そんな感覚が味わえて、なんともわくわく。
ただその人という存在に、感覚を澄ましていくこと。そこにある真善美にひらかれていくこと。
その筋肉が養われたら、世界はもっとカラフルでやさしくなるのにな、と。
同質性を求める傾向が強い社会で、ちがいは小さくされてしまうけれど、ちがいこそがキラキラ輝く光の源。
「自分そのものを生きることが世界への貢献」
そんなことばを全身で噛み締めて味わって、満ち足りた気持ち。
繊細さをそのままに、こわごわとでも世界に差し出す。その一歩ずつが、自分の居場所を創ることにつながる。その積み重ねが誰かに届き、居場所をひろげる。そんな祈りをこめて。
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