親友Y君との電話。

食欲もだいぶ戻ってきた。そのおかげで、少しずつではあるが、身体も徐々に動かせるようになってきた。そして、ふと気付いた。部屋がものすごく散らかっていることに。よし、片付けよう。そう思った。まだまだ身体は重く感じているのだが、とりあえず、今居る部屋ぐらいは綺麗な状態に少しずつ近づけたい。

思い立ったが吉日だ。まずは溜まっていたゴミ箱の中身を空にした。そして、飲み終えたペットボトルのラベルを剝がした。あとは洗って捨てに行くのみ。ただ、部屋のあちこちから計6本分のペットボトルが出てきた。正直、かなり驚いている自分が居た。もしかしたら、部屋が散らかり始めることが、無理をしている時のサインなのかもしれない。今後の参考にしてみようと思った。

徐々にではあるが、『部屋で何かをやりたい』と思えるようになってきた気がする。それだけでも、大きな進歩だ。

さて、前置きはこのぐらいにして、昨夜、親友のY君とリモートで喋った話をしてみようと思う。

昨日の朝、急にY君の声が聴きたくなったので、LINEで今日電話できるか聞いてみた。そして、彼の希望で夜から話すことに決まった。

まずは、Y君のことを少し紹介せねばならない。彼は、私の通っていた大学の一年後輩で、学生相談室の横にあったフリースペースで出会った。その時から現在でも交友関係が続いている。大学卒業後も、二週間に一度ぐらいのペースで、一緒にメシを食う、それほどまでの仲の親友である。ただ、お互い住んでいる街が遠く離れているため、このコロナ禍に入ってからは、なかなか直接会うことが出来なくなり、リモートで定期的に喋ることで、ガス抜きをし合う、そういうルーティンとなっていた。私の話をじっくり聴いて共感してくれる、心優しい親友だ。その彼と、昨夜、リモートで話をしたのだ。

まずは、今回の一件の事の経緯を説明して、今の状況や思いを伝えた。それに対して、色々なアドバイスをもらうこともできた。まずは、私が事業所を辞める決意をしたことに関しては全面的に理解してくれた。次に、「これは労災に当たるのではないか、労働基準監督署に行って相談してみてはどうか」というアドバイスをしてくれた。確かにそうかもしれない、そう思った。なので、明日以降、何らかのアクションを起こすことに決まった。

彼とはかれこれ10年以上の仲である。彼がつらい時は私が助言し、私がつらい時は彼が助言してくれる、こうしてずっとお互い支え合ってきた。彼は本当に博識な人で、情報収集能力にも長けている。更に鋭い分析力もあるので、非常に助けられることも多い。最近はずっと頼りっ放しで申し訳ない気持ちもあるが、それ以上に感謝の気持ちが非常に強い。いつもありがとう。心からそう思っている。

ただ、彼も真面目でストイックに頑張り過ぎてしまう所があるため、そんな時は、なるべく寄り添うことを心掛けていたりする。

そんなこんなで、私の悩みに対する話が終われば、いつも通りの他愛のないお喋りに戻った。それも非常にありがたかった。何より、声が聴けたことはもちろんのこと、元気そうな彼の顔がまた見れて本当に良かった。そう思っている。

早く元気にならないと。早く元気になって、コロナが収束したら、また餃子の王将でメシ食べようぜ。私の方が先輩なのだから、今度は奢らせて欲しい。恩返しがしたいから、ね。

お互い無理せず、元気でまた会える日を夢見ている、今日この頃である。

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